石けんを使った手洗いを心がけよう

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ノロウイルスが10年ぶりに猛威をふるっている。ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者が、直近の1週間で約4万人以上にのぼり、この時期としては過去10年で2番目に多くなっていることが2016年11月29日付の国立感染症研究所の患者数報告でわかった。

例年より流行の立ち上がりが半月ほど早まっており、同研究所や厚生労働省では、調理や食事の前の手洗いを徹底するよう注意を呼びかけている。

新型も登場、宮城や東京など5都県で警報

国立感染症研究所の患者数報告によると、全国約3000の小児科医療機関から報告されたノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者は、11月14日〜20日までの1週間に4万1442人にのぼり、前週から一気に1万人以上増えた。この結果、1医療機関当たりの患者数が13.12人となり、過去10年の同時期としては2006年に次ぐ多さとなった。宮城や東京など5都県で警報基準値の20.0人を上回り、25日前後から警戒警報が出されている。

患者数を都道府県別に見ると、宮城が30.66人で最多。続いて三重(24.91人)、広島(24.31人)、奈良(23.74人)、東京(20.24人)、神奈川(19.55人)、千葉(16.50人)、埼玉(16.25人)、山形(15.87人)、兵庫(15.48人)、鳥取(15.11人)、山口(14.73人)、宮崎(13.78人)、栃木(13.44人)などの順となっている。

ノロウイルスは感染力が非常に強く、激しいおう吐や下痢を引き起こす。2015年からは遺伝子が変異した新型も報告されている。患者との接触に加え、おう吐物や便を介して感染する。特効薬がないため、水分補給で脱水を防ぐといった対症療法が中心だ。

下痢やおう吐などの症状がある時は、食品からの2次汚染をさけるため、調理作業を行わないことや、おう吐物を処理した後は次亜塩素酸ナトリウムで床などを消毒することが推奨されている。厚生労働省では、石けんを使った手洗いを徹底することや、吐いたものや便を処理する際は、次亜塩素酸ナトリウムを含む市販の漂白剤などを使って消毒するよう注意を呼びかけている。