苦しいシーズンを送っている森田理香子【写真:Getty Images】

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「感性だけでやってきた」…賞金女王から3年でシード権を失った森田理香子

 2013年の賞金女王、森田理香子がついにシード権を失った。女子ゴルフの大王製紙エリエール女子オープンの2日目、森田は通算1アンダーの60位で予選通過はならず、来季シード権を得られる賞金ランキング50位以内を逃した。

 今年は森田にとって、苦しいシーズンだった。33試合に出場して、予選落ちが18回。獲得賞金も1000万円強で、賞金ランキングも69位と低迷した。3年前の13年に年間4勝し、賞金女王になった選手とは思えないプレーが続いた。

「賞金女王になった後、もっとうまくなりたいという気持ちが強く、スイングを変えたりしていろんなことを試しました。理論を知らないまま、感性だけでやってきたので、いろんなことをいじりすぎて、どんどん悪い方向にいってしまったんです」

 14年は1勝して賞金シードを獲得。15年は未勝利だったが、賞金ランキング20位でシーズンを終え、それでもトッププレーヤーであることを証明した。そして今年の結果は前述した通り。

 すべてが悪い方向へと向かったのは、賞金女王という肩書とプライドが、森田を縛り付けていたからだ。アプローチがうまく打てない“イップス”であることを周囲にも知られたくなかった時期があった。

「賞金女王なのに、イップスになっていることがばれたらどうしようとか、そんなことばかり考えていた時期もありました」

 しかし今は違う。

再起誓う26歳「必ずまた一番上に」

「今までは余裕はありませんでしたが、今年は最後の試合では5つバーディを取ってしっかり攻めることができた。今さら遅いかもしれないですが、忘れていた感覚を思い出すことができました。ファイナルクオリファイングトーナメント(QT=最終予選会)でも攻めていきたい」

 賞金女王になってからシードを失った選手は過去にも存在するが、3年での陥落は最短という不名誉な記録を残してしまった。しかし、もうそんなことは気にしていられない。

 森田は来季のレギュラーツアー出場権をかけて、ファイナルQT(11月29日〜12月2日)に臨む。ここに出場するのはプロデビューした08年以来。相当な重圧の中での戦いになるのは必至だが、それでも森田は諦めていない。

「QTには100パーセントの力で臨みます。それに私、必ずまた一番上に戻ってきます」

 まだ26歳。ここでゴルフ人生を終わらせるつもりはない。

キム・ミョンウ●文 text by Myung-wook Kim