シード落ちが確定した香妻琴乃【写真:Getty Images】

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予選通過ならず、シード落ち確定した24歳

 今週開催されている女子ゴルフの大王製紙エリエールレディス。同大会終了時点の賞金ランキング上位50位までに来季の賞金シード権が与えられることになっている。

 現在賞金ランキング1位のイ・ボミが2年連続賞金女王になるかどうかの話題もそうだが、それよりも来年の出場権をかけた戦いにより注目が集まっている。大会2日目までの予選ラウンドが終了し、予選落ちした選手のなかには、シード権を喪失した選手も少なくない。その一人が香妻琴乃だ。

 2014年シーズンに賞金ランキング19位で初シードを獲得したあと、翌15年も同48位で2年連続シードを獲得。今季は初優勝を期待されながらのシーズンだったが、腰の痛みなどと戦いながらのプレーが続き、5試合連続予選落ちをしてしまうなど、手応えを得られないシーズンを過ごしていた。

 そして、香妻にとっての最終戦となった今大会。今季は賞金ランキング51位。残り1つ順位を上げれば来季のシードが得られる状況だった。だが、2日間プレーした結果は通算1アンダーの60位タイ。予選通過はならず、シード落ちが確定した。

あと一つ順位を上げれば―、泣きながら紡いだ言葉

 ホールアウト後、取材に応じた香妻は声を詰まらせ、ポロポロと涙を流した。その姿に少々驚いた。いつも彼女は、「シード獲得」に関する質問をしても、「私はシードを取るということよりも、優勝しか見ていません」と気丈に振舞っていたし、仮にシードを取れなくても、「ファイナルクオリファイングトーナメント(QT=最終予選会)から来季の出場権を得ればいい」と考えていたはずだった。

 だが、あと一つ順位を上げれば来季のシードを得られる状況は、香妻に重くのしかかっていた。シードを取れなかった悔しさ、思うようなプレーができない不甲斐なさ、情けなさ――さまざまな感情が入り乱れていての涙だったに違いない。

 香妻は泣きながらもこう言葉をつないだ。

「予選カットラインは気にはなっていませんでした。それよりも自分のベストを尽くすことだけに集中していこうと思いながらプレーしていました。今のプレーが自分のこの結果です。それを受け入れて、気持ちを切り替えて、QTにつなげたいと思います」

 ファイナルQT(11月29日〜12月2日、千葉・東急セブンハンドレッドクラブ東コース)で40位前後の成績を収めれば、来季レギュラーツアーのほとんど試合に出場できる。香妻がここで望みをつなぐことができるかに注目したい。

金 明碰●文 text by Myung-wook Kim