国連の専門機関である世界知的所有権機関(WIPO)は11月23日付のプレスリリースで、「2015年に最多の特許出願を行ったのは中国のイノベーター(技術革新者)であり、その数は101万406件だった」と発表した。WIPOによれば、特許出願件数の2位は米国で52万6296件、3位は日本で45万4285件だった。(イメージ写真提供:123RF)

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 国連の専門機関である世界知的所有権機関(WIPO)は11月23日付のプレスリリースで、「2015年に最多の特許出願を行ったのは中国のイノベーター(技術革新者)であり、その数は101万406件だった」と発表した。WIPOによれば、特許出願件数の2位は米国で52万6296件、3位は日本で45万4285件だった。

 これらの特許はそれぞれの国の特許庁に出願されたものだ。WIPOによると、米国に拠点を置くイノベーターは23万7961件の特許出願を国外で申請しているのに対し、中国に拠点を置くイノベーターの国外での特許出願は4万2154件にとどまった。

 中国メディアの北京時間は25日付で、中国に拠点を置くイノベーターの特許出願件数が世界最多であるにもかかわらず、国外での特許出願件数が非常に少ないという点に注目し、その理由を読者に説明している。

 記事は「中国に比べ、米国のイノベーターによる国外での特許出願件数は中国の5倍に達している」と紹介したうえで、日本やドイツ、フランスも国外での特許出願件数は中国を超えていると指摘した。つまり、世界での展開を視野に入れた特許出願の数では、中国は日米にまだまだ劣るという意味だ。

 続けて、中国で特許的発明と呼ばれるものの多くは往々にして「イノベーション不足」であり、生産ラインの部品を改良した程度のものがほとんどであると説明、この程度の改良は世界的にみれば特許と認められないと指摘した。

 さらに記事は「中国の特許出願件数の多さは、中国のイノベーション能力が他国より高いことを意味するわけではない」という見方もあると指摘。中国の特許出願のほとんどは装置や部品の一部を改良したという名義で申請されているからであり、中国の特許出願の多さは「質より量」という中国ならではの考え方が反映されたものと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)