「家づくりの第1歩」=「展示会場」の落とし穴

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 あるアンケート調査で「マイホーム購入を検討して、真っ先に足を運んだのは住宅展示場だった」と回答した人は65%にのぼります。でも、そこには大きな落とし穴が!?
 今回は、豪華なモデルハウスを見て心が舞い上がり、間違った選択は「家は立派だけれど、家族は不幸せ」という失敗に陥らないためのノウハウをご紹介します。

真っ先に住宅展示場へ行く人は65%!?

 あるハウスメーカーが実施したアンケート調査によると、「マイホーム購入を検討しだして。真っ先に足を運んだのは住宅展示場だった」と回答した人はなんと65%にものぼるのです。
 よくありがちな間違いをする可能性があるということです。

資金計画なしに住宅展示場へ行くのは危険!?

  住宅展示場へ65%の人が行くという現実考えてみましょう。
 そうした歳に、資金計画がきちんとできていない場合はどうなるでしょう。

 モデルハウスを見ていたら、家を買いたい気持ちが強くなった。
   ↓
 借り入れ可能額ギリギリの高価な家を購入してしまった。
   ↓
 住宅ローンが家計を圧迫し、子供の教育費まで手が回らなくなった。
   ↓
 家計をやり繰りするために生命保険まで解約し、老後の不安が増した。
 というようなことが現実におきているのです。

事前に資金計画を立てないとどうなる!?

 住宅展示場で豪華なつくりのモデルハウスを見てしまえば、
 「私もこんな素敵なデザインの家に住みたい!」
 「このモデルハウスと同じシステムキッチンにしたい!」
 と誰しも心が舞い上がってしまうと、もう冷静な判断はしにくくなります。借り入れ可能な限界ギリギリまでローンを組み、「家は立派だけれど、家族は不幸せ」ということになってしまいがちです。
 この失敗は、事前にきちんと資金計画を立てるという手順を踏まなかったことが原因です。

ローンは月々の返済額と何年で完済かで設定

「いくらまで借りられるか」と「家づくりにいくら使えるか」とは異なります。ローンを組む際は、「月々いくら返せるか」をしっかりおさえて考えることが鉄則です。
 この先5年間、そしてさらにその先5年間、月々の返済額をいくらに設定すれば無理がなく、何年で完済するのか、ということをシュミレーションする必要があります

現実を見据えた資金計画は、幸せな家づくりの基盤

 子供の教育費、家電製品や車の買い替え、家のメンテナンス費用、旅行、医療など、家族の暮らし全体にかかる費用を見越して、無理のないプランニングをしていただきたいと思います。
 35年、あるいは40年という長いスパンで考えるのではなく、これからの5年、10年というように短いスパンで、月々確実に払える額を割り出し、自分がいくつまで働けるか、など考えたうえでローン設計をすることが望ましいでしょう。

家を建てるための「本体工事費」以外に必要な費用

●付帯工事費(全体額の約15〜20%) 
(設計、敷地整備、上下水関連工事、電気引き込み工事、ガス工事、冷暖房工事、内装、門や植栽といった外構など)
●諸費用
(住宅ローン契約に関連する費用、契約時の収入印紙代、不動産登記に関連する費用、税金、火災保険料、上下水道加入金、地鎮祭費用、上棟式費用、引っ越し費用、家電製品や家具の購入代金など) 
 入居後には、不動産取得税や毎年の固定資産税、都市計画税もかかります。

押し付けがましいセールスにだまされない!

  住宅展示場の豪華なモデルハウスを前にやり手営業マンが出てきて、
 「頭金、年収から限界ギリギリの融資を勧め、お気に入りの仕様の限界値引き」
 というような押し付けがましいセールスが待ち受けています。
 私の工務店では、ファイナンシャルプランナーと提携し、顧客の資金計画相談に無料で応じています。

ファイナンシャルプランナーに相談して見えてくること

 ファイナンシャルプランナーとの相談では まずは家の資金調達法として「自己資金、住宅ローン、贈与」など、さまざまな方法あります。
 続いて、住宅ローンの金利や返済方法にも各種タイプがあります。
 また、住宅購入により受けられる優遇措置、贈与税の非課税措置など解説し、無理のない返済計画を立てていただけるようサポートしています。
 こうして徐々に資金が明確になっていくと、家づくりはプランもはっきりしてきます。

資金計画が決まったら、家づくりのパートナー探し

 資金計画がクリアになった段階で施工業者が決まっていない場合は家づくりのパートナー探しです。
 ネットで検索する、資料請求をする、モデルハウスや住宅店事業を見学するなどして、「これだ!」と思う施工業者が見つかるまで、粘り強く探し続けてください。じっくりと時間をかけて探すことが大事です。
 注文住宅を建てようと決めている場合は、地元の工務店に的を絞ってHPなど検索し、情報収集することをおすすめしたいと思います。

悪い業者にだまされないためには

 土地を購入する前に地盤調査ができるとよいのですが、それは現行法によりできません。
 絶対に許してはならないのは、土地造成工事の手抜きです。
 「補強工事はこのようにした」という報告書が保証会社に提出されます。後になって問題が起きた場合は、補償がなされます。
 信じていいかどうかをどう見極めるかといえば、過去の実績を見て確かめるということ以外方法はありません。

まとめ

  参考になりましたか?
 幸せな家づくりの第一歩は無理のない資金計画から。資金を明確にする前に住宅展示場に見学に行くと、思わず強引なセールスにのせられてしまう危険もあるのです。
 資金が決まれば、時間をかけて信頼できる家づくりのパートナーを探すことが大事です。

参考書籍『100年安心できる! 「いい家」の建て方』ぱる出版 著者:谷口弘和