近代絵画の巨匠2人の友情を読み解く「マティスとルオー展」

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フランス近代絵画の巨匠となったマティスとルオー。個性のまったく違う2人が、約半世紀にわたってやり取りしていた手紙などを紹介しながら、知られざる友情と作品に込めた思いを読み解く展覧会が始まるそう。

◆油彩画を中心に作品や資料など約140点も。「手紙」から2人の巨匠の友情と作品への思いをたどる試み

2017年1月14日(土)から3月26日(日)まで、パナソニック 汐留ミュージアムでは「マティスとルオー展 ―手紙が明かす二人の秘密―」を開催。

同時代に生きたアンリ・マティス(1869-1954)とジョルジュ・ルオー(1871-1958)は、パリの国立美術学校ギュスターヴ・モロー教室でともに学び、やがてフランス近代絵画の巨匠となった。作風は異なるけれど、力強く美しい絵は今も輝かしい光を放つよう。

今回は2人がのべ50年にわたってやり取りしていた「手紙」を手がかりに、その友情と作品を見つめようという試みで、油彩画を中心に、デッサンや版画、彫刻、絵付けの陶磁器など、多彩な作品が約140点も展示される。

中にはモロー教室時代のデッサンや直筆の手紙などもあり、貴重な作品や資料が初来日するのも見どころのひとつ。



アンリ・マティス《室内:二人の音楽家》1923年 ポーラ美術館

◆世紀末のパリで出会った2人の作品を、時代ごとに展示。世界初のシリーズ一挙公開も!

会場では、年代ごとに作品や資料を展示。例えば、それぞれの美術学校時代の作品や、ともに創設から参加したフランスを代表する美術展「サロン・ドートンヌ」をめぐる時代、2つの世界大戦をはさんでルオーがパリ、マティスが南仏ニースで活動を続けた時代など。

中でも1940年以降、ナチス占領時代のパリで発行された芸術誌「ヴェルヴ」に発表している彼らの作品は、ともに祖国フランスへの思いが感じられる明るく美しい絵画が多いそう。

特に、この時期に制作されたルオーの「気晴らし」シリーズの油彩画全15点は、この展覧会で世界初の一挙公開が実現するというから、美術ファンは必見。



ジョルジュ・ルオー《秋の夜景》1952年 パナソニック 汐留ミュージアム

◆手紙の発見者による記念講演会や「ふみの日」プレゼントも実施

この展覧会は、2人の手紙のやり取りを本にした日本語版の刊行を記念して行われるもの。

もっと深く知りたいなら、2017年1月14日(土)に行われる記念講演会「マティスとルオーの手紙の発見」がおすすめ。講師は、彼らの手紙を発見して書籍を編集したパリ市立近代美術館・学芸部長のジャクリーヌ・マンク氏だから、2人の意外な素顔が聞けるかも。

さらに、2月10日(金)には、評論家の山田五郎さんによる「アートトーク」もあるので、こちらも見逃せない。どちらも観覧券を持っていれば、無料で参加できる。ただ要予約なので、気になる人は早めに申し込みを。

また、会期中の「ふみの日」にあたる1月23日(月)、2月23日(木)、3月23日(木)に来館すると、「オリジナル絵はがき」のプレゼントも。(各日先着50名)

2人の巨匠によるフランス近代絵画だけでなく、友情の素晴らしさにも注目しながら鑑賞して。



ルオーからマティスへのハガキ 1947年7月 アルシーヴ・マティス



TEL.03-5777-8600(ハローダイヤル)
東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ミュージアム
アクセス:JR「新橋駅」烏森口、汐留口、銀座口より徒歩8分、東京メトロ銀座線「新橋駅」2番出口」より徒歩6分、都営浅草線「新橋駅」より徒歩6分、都営大江戸線「汐留駅」3・4番出口より徒歩5分

開催期間:2017年1月14日(土)〜3月26日(日)
 ※休館日 1月18日(水)、25日(水)、2月1日(水)、8日(水)、15日(水)
開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
入館料:一般1000円、65歳以上900円、大学生700円、中・高校生500円、小学生以下無料

マティスとルオー展 記念講演会「マティスとルオーの手紙の発見」
開催日時:2017年2月10日(金)14:00〜15:30
講師:ジャクリーヌ・マンク氏(パリ市立近代美術館 学芸部長)
定員:150名 要予約・受付開始2016年11月1日(火)より
マティスとルオー展を語る!「山田五郎アートトーク」
開催日時:2017年1月14日(土)14:00〜15:00
講師:山田五郎氏(評論家)
定員:250名 要予約・受付開始2016年12月5日(月)より
 ※参加費無料、ただし展覧会の観覧券が必要、定員になり次第締め切り

※会期中は一部展示替えあり

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WRITING/NAOKO YOSHIDA (はちどり)