中国遼寧省瀋陽市のショッピングセンターで展示された安倍晋三首相を模したろう人形が物議を醸した。見かけは安倍首相にそっくりなろう人形だったが、頭を下げて何かに謝罪しているような体勢となっているほか、まるでナチス・ドイツのヒトラーを連想させる口ひげを生やしていた。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国遼寧省瀋陽市のショッピングセンターで展示された安倍晋三首相を模したろう人形が物議を醸した。見かけは安倍首相にそっくりなろう人形だったが、頭を下げて何かに謝罪しているような体勢となっているほか、まるでナチス・ドイツのヒトラーを連想させる口ひげを生やしていた。

 「愛国無罪」となりがちな中国において、このろう人形はその是非が議論の対象となったが、中国メディアの今日頭条はこのほど、「ヒトラーと安倍首相にそっくりなろう人形に謝罪させることは、果たして愛国的な行為と呼べるのだろうか」と疑問を投げかける記事を掲載し、中国人ネットユーザーからのコメントを募っている。

 記事には、多くの中国人ネットユーザーからコメントが寄せられているが、大半は「愛国的な行為ではない」という意見だ。ろう人形の存在はすでに日本国内でも報じられているため、「愛国どころか、トラブルの種だ」といった批判が見られたほか、展示された場所がショッピングセンターであったことから「注目を集めて客を呼び込むための行為であり、愛国行為ではない」といった指摘もあった。

 また、愛国心を示すならば「ショッピングセンターが勝手に日本製品を売らなければ良いだけのことであり、政治や外交を持ち出して煽る必要などない」といった指摘も見られ、「愛国行為」であると支持を示していたのはごく少数のコメントだった。こうしたコメントからも、中国人ネットユーザーたちの精神的な成熟が見て取れる。

 中国国内で物議を醸したろう人形だが、共同通信によればすでにろう人形は撤去された模様だ。日本の総領事館職員が現場を確認したところ、23日午後の時点ですでに撤去されていたという。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)