都会で生きる女たちの“今”を描く (C)2016 日活

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 成人映画レーベル「日活ロマンポルノ」を、28年ぶりに復活させる「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」の1作で、映画「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」を手がけた白石和彌監督による「牝猫たち」の予告編が公開された。

 「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」に参加するのは、白石監督のほか行定勲、塩田明彦、園子温、中田秀夫といった人気映画監督5人。上映時間80分前後、10分に1回の濡れ場を入れる、製作費は全作品一律、撮影期間は1週間、完全オリジナル作品といった統一ルールで、各々が持ち味を発揮している。行定監督が手がけた「ジムノペディに乱れる」が第1作目として公開中だ。

 東京・池袋を舞台にした本作は、ワーキングプア、シングルマザー、不妊症といった悩みを抱えながらも、懸命に今を生きようともがく風俗嬢3人を描いた群像劇。「グッド・ストライプス」や「紙の月」の井端珠里、「アルビノ」の真上さつき、「インプリント ぼっけえ、きょうてえ」やマーティン・スコセッシ監督作「沈黙 サイレンス」(2017年1月21日公開)の美知枝がメインの女性陣に扮する。

 予告編は、「こっちはこれから好きでもない男のアレしゃぶんなくちゃなんないんだよ」という風俗嬢・雅子(井端)の衝撃的なセリフから始まる。同僚の結依(真上)、里枝(美知枝)とは源氏名で呼び合い、引きこもりの常連客・高田(郭智博)とは微妙な距離感を保ったまま。空虚感漂う雅子の人間関係が語られつつ、シャワー室でのむさぼり合うようなキスシーンなど、女優陣の体を張った濡れ場が描かれる。4人組ロックバンド「ミオヤマザキ」による書き下ろし新曲「Dawn of the Felines」が、都会の片隅で生き抜いていく“牝猫”たちのドラマをエモーショナルに彩っており、最後は雅子の「逃げないで、まっすぐ私を傷つけてよ」という悲痛な叫びで幕を閉じる。

 「牝猫たち」は、音尾琢真、お笑いコンビ「とろサーモン」の村田秀亮と久保田和靖、吉澤健、白川和子らが脇を固める。17年1月14日から東京・新宿武蔵野館ほか全国順次公開。