29日、韓国の朴槿恵大統領が、退陣を求める国内世論の高まりや政権内からの辞任要求を受け、任期満了以前に大統領職を辞任する考えを表明した。写真はソウル。

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2016年11月29日、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が、退陣を求める国内世論の高まりや政権内からの辞任要求を受け、任期満了以前に大統領職を辞任する考えを表明した。韓国・ニューシスなどが速報で伝えた。

朴大統領は同日午後2時30分、大統領府で、自身の親友や側近らが逮捕・起訴された国政介入事件に関し3回目の国民向け談話を発表、「大統領職の任期短縮を含めた進退問題を国会の決定に委ねる」とし、「与野党が議論の上で、国政の混乱と空白を最小化し安定的に政権を委譲できる方案を作ってくれれば、その日程と法的手続きにのっとり大統領職から退く」と明らかにした。また、「私はもうすべてのものを下ろした」として「一日も早く大韓民国が混乱から抜け出し本来の軌道に戻ることを望む気持ちだけだ」と述べた。

冒頭、朴大統領は国民に対し「私の不覚により国民の皆様に多大な心配を掛けた点を改めて深くおわびする」として頭を下げ、「今回のことで心を痛めた国民の皆様の姿を見るに、私自身は100回でも謝罪をするのが当然の道理だと思っている」と述べた。一方で、「1998年に初めて政治活動を始めた時から大統領に就任、そして今日のこの瞬間に至るまで、ひたすらに国家と国民のためを思い、すべての努力を尽くしてきた」とした。

一連の事件に関しては「私としては国家のための公的な事業だと信じ推進してきた仕事であって、その過程でいかなる個人的利益も得ていない」として直接的な関与を暗に否定した上で、「しかしながら周りをきちんと管理できなかったことは結局私の大きな過ちだ。事件に関するいきさつは近いうちに詳しくお話しする」と語った。

大規模なデモを繰り返し退陣を求めてきた国民の声に朴大統領が初めて一定の答えを示した談話だが、これに即納得する国民は多くないようだ。記事には多数のコメントが寄せられているが、中でも以下のような怒りに満ちた声が多くの共感を得ている。

「結局は『知らないわ。あなたたちで勝手にやって』ということだ。ふざけてるのか?国会は弾劾を日程通り行うように。それが国民の意思だ」
「つまりは国会に責任を押し付けて、決まるまでは辞めないということじゃないか」
「また責任転嫁してるね」
「国民はもうくたびれたよ」

「談話要約:弾劾するならしてみろ」
「6回目のろうそくデモ招集令だな(ソウル中心部では大統領退陣を求める大規模デモがこれまで5回行われた)」
「とにかくすぐに辞めろ」
「もう遅いよ」

「任期の短縮って、辞任のことなの?」
「談話の総評:国民の怒りのボルテージを上げる国民向け談話。弾劾を進めて」
「結局は絶対に辞めずに時間を稼ぐというずるい手だ」
「またうそついてるんじゃないか?」(翻訳・編集/吉金)