「べっぴんさん」49話。紀夫君、はじめての接待

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連続テレビ小説「べっぴんさん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第9週「チャンス到来!」第49回 11月28日(月)放送より。 
脚本:渡辺千穂 演出:中野亮平


49話はこんな話


昭和23年、夏。キアリスも坂東営業所も順調に営業していた。ある日、潔(高良健吾)と紀夫(永山絢斗)が接待に行くと、大急百貨店の社長・大島(伊武雅刀)がファッションショーで配ったキアリスのショップカードを出してきて、ここと取引したいと言う。

昭和23年って


菅野美穂の語りで、この頃生まれたひとたちはのちに「団塊の世代」と呼ばれると紹介されていた。彼らが日本の高度成長期を支えていく。
戦中に生まれたすみれたちの子供(さくら・4歳、龍一・5歳、健太郎・4歳)は団塊の世代ギリギリ手前のようだが、各々やんちゃだったり甘えん坊だったりに育っている。はたして今後どんなふうに成長していくのだろう。

キアリスのショップカードをもって買い物に来て、商品のきめ細やかさに感心していたいつ子を演じる前田美波里は昭和23年8月生まれだ。
ほかに23年に生まれた人には、朝ドラ「てるてる家族」に印象的な役で出ていたいしだあゆみ(句点のない「君の名は」91年にも)、朝ドラ「ひらり」(92年)の脚本家・内舘牧子、「おひさま」(11年)に出ていた樋口可南子の夫・糸井重里、息子たちが朝ドラで活躍している柄本明、「心はいつもラムネ色」(84年)、出演している角野卓造、「はね駒」(86年)に出演している沢田研二などがいる。
朝ドラと関係ないところだと、水木一郎、つかこうへい、舛添要一、江夏豊、高田文夫、チャールズ皇太子など。
大島社長役の伊武雅刀は、1年あとの昭和24年生まれ。かつて「私は子供が嫌いだ!」(「子供達を責めないで」作詞:秋元康)と歌っていた伊武さんがベビーブーム真っ只中に生まれたとは感慨深い。

「現代史・年表」(小学館)によると、この年のファッションは「前年クリスチャン=ディオール発表のロングスカートが日本でも大流行、いかり肩のフレアコートとともにニュールックとして街にあふれた。男性はアロハシャツとリーゼントスタイル流行」とのこと。全国ファッションショーなるものが神田共立講堂で開催され、観衆4000人を動員したことからも、気分が華やいできた時期と考えられる。キアリスと坂東営業所にとってはまさに好機。

紀夫君、はじめての接待


8週の終わりで、トラウマ解決したはずの紀夫君だが、相変わらず不器用。そろばんやってるときに話しかけられて、また大声を出してしまう。
主に内勤をやっていた紀夫君が、そろそろ外にも出てもらおうと接待に駆り出される。おずおずとしている姿が初々しいが、お酒にも弱くて、家の前で倒れてしまう。
そんな彼に比べて、すみれ(芳根京子)のほうは上向きの兆し。お店が各方面から注目されてきていて、新聞の取材が来たり、大急百貨店から取引したいと思われたり。夫婦仲にまた問題が起こらないことを祈る。
(木俣冬)