29日、韓国メディアによると、韓国教育部が作った国定歴史教科書から「慰安婦少女像」が省かれた。これに、韓国のネットユーザーがコメントを寄せた。写真はソウル日本大使館前の慰安婦少女像。

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2016年11月29日、韓国・国民日報によると、韓国教育部が作った国定歴史教科書から「慰安婦少女像」が省かれた。昨年末の「日韓慰安婦合意」以降続いている日本政府の慰安婦像撤去要求が、国定教科書の中で実現したと批判する声が出ている。

韓国教育部が28日に公開した中学・高校の歴史(韓国史)国定教科書から慰安婦少女像の写真が省かれた。慰安婦少女像は2011年12月14日、旧日本軍慰安婦問題を解決するための水曜集会が1000回を迎えたことを記念し、在韓日本大使館前に設置された。旧日本軍慰安婦の惨状と日本政府が過去の歴史を正式に謝罪していないことを象徴している。慰安婦少女像は中国や米国、カナダにも設置されている。

現行の検定教科書の多くが慰安婦少女像の写真を掲載し、「慰安婦問題はまだ解決していない」ことを強調している。しかし、国定教科書に慰安婦少女像の写真は掲載されておらず、中学の歴史教科書に水曜集会の写真が掲載されているだけだという。教育部は昨年、「国定歴史教科書では慰安婦問題の内容を検定教科書よりも強化する」と述べていた。

これを受け、韓国では「昨年の慰安婦合意が反映された」との主張が出ている。日本は合意を通じて、10億円を拠出する代わりに慰安婦少女像を撤去するよう圧力をかけている。

「韓国史の国定化阻止ネットワーク」のパン・ウンヒ事務局長は「慰安婦少女像が省かれたのは日韓慰安婦合意が原因とみられる」と述べた。教育部関係者は「執筆陣の意図は分からない」と説明した。韓国挺身隊問題対策協議会のアン・ソンミ言論広報チーム長は「慰安婦少女像が省かれたことはもちろん、日本政府が慰安婦動員の強制性を否定していることなども教科書に掲載されておらず、歴史が歪曲(わいきょく)されている」と主張した。

これについて、韓国のネットユーザーは以下のようなコメントを寄せている。

「恥ずかしい」
「日本の教科書かと思った」
「慰安婦像ではなく、朴正煕(朴大統領の父親)の銅像を撤去して」

「国定教科書を作った人たちが使った税金を全て回収しよう」
「安倍首相の金に負けるなんて情けない」
「歴史教科書の背後には日本の影がある」

「どうせ廃棄されるごみ。印刷して紙を無駄遣いしないでほしい」
「内容も問題だが、国定教科書を作るということ自体が話にならない」
「国民を通りすがりの犬としか考えていない証拠」(翻訳・編集/堂本)