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Student Cluster Competition(SCC)は、商用電源からの電力が3120W以下で動くクラスタを作り、HPLと幾つかの課題ソフトの実行性能を競う競技である。チームメンバは学部大学生6名とコーチの先生で構成される。ただし、コーチは競技中には技術的な助言は禁じられており、学生だけで課題に取り組まなければならない。

今年のSC16での出場チームは、以下の14チームである。 1. Friedrich-Alexander University, Germany 2/ Huazhong University of Science and Technology, China 3/ Nanyang Technological University, Singapore 4/ National Tsing Hua University, Taiwan 5/ Northeastern University/Auburn University, United States 6. Peking University, China 7. San Diego State University, United States 8. Team MGHPCC, United States 9. Technical University of Munich, Germany 10. Universidad EAFIT, Colombia 11. University of Illinois Urbana-Champaign, United States 12. University of Science and Technology of China, China 13. University of Texas at Austin/Texas State University, United States 14. University of Utah, United States

このリストに見られるように、6チームが米国で、SC16開催地の地元のユタ大やボストン大を中心とするTeam MGHPCC、強豪のテキサス大オースチン校とテキサス州立大の連合チームなどが出場している。

中国からは、華中科技大(Huazhong Univ. of Science and Technology)、北京大、中国科学技術大(Univ. of Science and Technology of China)と強力な3チームが出場している。

ドイツからはミュンヘン工科大など2チーム、それ以外はシンガポール、台湾、コロンビアから各1チームという顔ぶれである。

シンガポールのNanyang工科大学は、アジアで理工系大学のランキング1位、台湾の清華大も過去に優勝経験のある強豪チームである。

Student Cluster Competitionの採点は、課題アプリケーションの走行の成否、実効性能に加えて、審査員がチームメンバをインタビューして、システムや課題アプリケーションの理解度やポスターの出来を評価して点を付ける。

結果としてSC16のSCCでは、中国科学技術大チームが、HPLの最高性能と総合優勝の両方を制して完全優勝を果たした。1つのチームが両方を制したのは2007年から開始されたSCCの歴史で初めてである。

今回のSCCで特筆すべきことは、HPLの性能が大幅に上がったことである。今回のHPLの最高性能は31.15Flopsで、これは6月にドイツで開催されたISC16での記録の12.57TFlopsの約2.5倍の性能である。わずか5カ月で、このような大幅な性能改善が起こったことはかつて無い。

中国科技大はSuperMicroの4028GR-TRという4Uのサーバを使っている。このサーバはXeon E5 2600 v4 CPU 2ソケットに8個のPCIe3.0 x16スロットを備えている。中国科技大はこの8スロットにPCIe版のNVIDIA P100 GPUを搭載した。

今回のHPLの成績をみると、NVIDIAのK80 GPUを使ったチームでは、性能の伸びはわずかであったが、新しいP100 GPUを使うチームは高い性能を出しており、P100 GPUが高い演算性能と演算/電力性能を持っていることが要因と考えられる。

(Hisa Ando)