アピールは、はっきり口に出さずに、それとなく伝えよう

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自分ががんばっていることを相手に伝えたいときは、ストレートな言葉よりも、自然にがんばっていることがわかるような状況をつくるほうが、より強くアピールできるのです。言葉で補おうとするのは、自分に自信がないからです。

相手の心を自然と近づけよう

本来「がんばり」は言葉で伝えるものではありません。
恋愛でも「好きだ!」「愛してる!」と、いきなり勢いよく訴えるとどうでしょうか。よっぽど魅力的な人でないかぎり、引かれたり面倒くさがられたり警戒されたりするものです。逆に、さりげなく重いものを持ってあげたり、落ち込んでいるときに声をかける気遣いをしたり、「あなたのことが好きなんです」「気にかけているんです」という空気を漂わすことで、相手にかまえさせることなく、自然と心が近づいていくものです。
アピールも恋愛と同じで、ただ前面に出して押せばいいというものではないのです。

ストレートな表現は禁物!

「でも、こんなにがんばってるんです! とストレートに訴えるほうが、相手に伝わりやすい気がします」という人は、過去にそれでちゃんと伝わって、なおかついい結果が出ているかどうか、ちょっと冷静に思い出してみたほうがよいと思います。拒否された思い出が封印されてはいないでしょうか?
あくまで自然に「がんばってる」ことがわかる状況をつくるようにしたほうが、相手もこちらのアピールを受け入れやすくなり、いい結果が出やすくなります。それは仕事も恋愛も基本的に同じです。

言葉で補うのは自信がないから

ここでフランチェスコ・ペトラルカというイタリアの詩人の言葉をご紹介したいと思います。
「どんなに愛しているかを話すことができるのは、少しも愛していないからだ」
この言葉、少しドキッとしませんか?
たしかに、本当に愛していれば「愛している」と告白する以前に、すでに何かそれなりの行動をしているものではないでしょうか。そして、そこから相手は愛されていることを感じとるので、わざわざ口にする必要なんてなくなるのです。
愛の告白と同じように、どんなにがんばっているかを言いたくてしょうがないのは、自分はがんばっているのかどうか自信が持てないからかもしれません。自信がないだけに、それを言葉で補おうとしてしまうのです(もちろん、ときには愛を言葉にすることも大切ではありますが)。

まとめ

自分ががんばっていることを相手にどうしても伝えたいとき、つい「こんなにがんばっているんですよ」と言いたくなりますね。でも、それが失敗のもと。自然に相手の気持ちをこちらに振り向かせるようにするのが理想的です。コツを覚えれば、むずかしくはなさそうです。

参考図書『なぜか好かれる人の「わからせる技術」』サンマーク出版 (2016/8/22) 著者:馬場啓介