福岡市のJR博多駅前で8日に道路の陥没事故が起きた。陥没は長さ約30メートル、幅約27メートル、深さ約15メートルと大規模なものだったが、事故発生からわずか1週間で全面復旧したとして世界から感嘆の声があがった。だが、事故現場では路面の沈下が確認されたという。(イメージ写真提供:123RF)

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 福岡市のJR博多駅前で8日に道路の陥没事故が起きた。陥没は長さ約30メートル、幅約27メートル、深さ約15メートルと大規模なものだったが、事故発生からわずか1週間で全面復旧したとして世界から感嘆の声があがった。だが、事故現場では26日に路面の沈下が確認されたという。

 香港メディアの鳳凰網は26日、陥没事故の復旧後に路面沈下が確認されたことについて、「現場では再び交通規制が実施され、一時通行止めとなった」と伝えつつ、「日本の工業神話が崩壊した」などと主張した。

 記事はまず、博多駅前で発生した陥没事故の復旧までの経緯を紹介したうえで、わずか1週間で復旧作業が完了し、交通が再開されたことに「多くのメディアが日本の復旧作業の速度に感嘆の声があがった」と紹介。

 特に、英国では日本の復旧作業の速度を称賛すると同時に、英国の道路工事の進展スピードの遅さが批判の対象となったと伝え、陥没事故の発生は本来は「醜聞」であるはずだが、日本は作業速度と効率の高さで「醜聞」を「称賛」に変えることに成功していたと論じた。

 一方、陥没事故の現場で路面の沈下が確認されたことについて、称賛を浴びた後の醜聞であったためか、記事は「日本の工業神話は崩壊した」などと報じている。路面の沈下が確認されたのは事実だが、これは埋め戻した土砂が圧縮されたことで生じたものである可能性が高く、安全が確認されたとしてすでに通行止めは解除されている。現場で再び大規模な陥没が生じたわけでもないなか、「日本の工業神話は崩壊した」という主張は大げさすぎる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)