26日、北京独特の方言「老北京話」が徐々に失われつつある。標準語の普及や旧市街の開発などが背景にあるという。写真は北京の細い路地「胡同(フートン)」。

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2016年11月26日、参考消息網によると、米紙ニューヨーク・タイムズは24日、北京独特の方言「老北京話」が徐々に失われつつあると報じた。

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北京方言は「儿化(アルカ)」と呼ばれる接尾語を付加した独特な発音が特徴的で、聞き慣れない人の耳にはまるで口の中にビー玉でも含みながらもごもご話しているようにも聞こえる。他の地方では北京人の象徴としてまねしたり、引き合いに出したりすることも多い。漫才のような伝統芸能でもよく使われている。

その方言が徐々に消えつつある。原因は、学校や企業などで「普通語」と呼ばれる標準中国語が使われるようになったこと、地元の人々が住んでいた旧市街が再開発されたこと、他の地方から移り住んできた人が増えたことなどが挙げられる。

北京市政府から「本物」と認定された北京方言の使い手の男性(68)は「北京の街中で老北京話を耳にすることはもうないだろう」と話す。この男性ですら「家族や子どもの頃からの友人たちと話すときも、老北京話を使わなくなってしまった」という。

そうした中、北京市の政治家や学者らは、貴重な言語文化である方言を完全になくなる前に録音して保存するプロジェクトを始めた。16年末までに収集したデータをオンライン博物館やインタラクティブデータバンクに登録し、公開する計画だという。(翻訳・編集/岡田)