台湾の労働者団体など「秋闘」デモ、蔡政権への不満噴出で

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(台北 28日 中央社)労働者団体などによる秋恒例のデモ「秋闘」が27日、与党・民進党本部(台北市)前で行われた。会場には50を超える団体から数百人が集まり、大雨の中で「国民に正義を」「虚偽の移行期正義の実現をやめろ」とシュプレヒコールを上げ、労働者の福祉重視などを訴えて政権交代を実現した蔡英文総統が公約を果たしていないと批判した。

蔡氏は今年1月の総統選挙前、突発事件や自然災害などを除き、使用者が労働者に対して業務を指示してはいけない休日を2日間にする「実質的週休2日制」を労働者らに約束していた。だが就任後は、労働者の同意があった場合、2日間のうち一日は残業の要求を可能にする制度への切り替えを推進。また労働者と公務員の差をなくそうとして、祝日を7日間減らす方針を示しているため、労働者から不平・不満が噴出している。

デモ現場では、蔡英文政権を「詐欺グループ」と皮肉った扁額が掲げられ、参加者の一人は、蔡政権は「移行期の正義実現」を叫んできたが、半年過ぎた現在でも実現どころか、どんな議題においても財閥や資本家などに偏り、虚偽を露呈していると怒りを露わにした。

これを受け、労働部は同日、労働者団体の訴えを重視し慎重に対処すると述べた。民進党側も政府は現在、各種の制度改革を進めていると前置きし、国民の期待に応えられるよう政府と各界との意思疎通に今後も引き続き協力する考えを示した。

(呉欣紜、呂欣ケイ/編集:荘麗玲)