美容を仕事にされている岡本静香(おかもと・しずか)さんは、もう見たまんまに表現すると、女目線でもほれぼれしてしまうほどの“美しい女性”。それは日々のケアの賜物と言えば、それまでのことかもしれません。

でも、彼女にだって加齢はあります。現在30歳の岡本さんにもいつかは、40代、50代がやってくるし、重力にだって逆らえない。そういう抗えないものを、岡本さんはどう捉えているのでしょうか?

数多ある美容プロセスは アップデートして損はなし

ーケアを「やらなくちゃ」という義務感に囚われていたり、単なるルーティーンになっていたりする人は多いはず。岡本さんのように美容を楽しみ続けるには?

岡本:いきなりすごいことを言ってしまうと、美容はやらなくても生死に関わるわけではない…ですよねえ(笑)。あくまで生活のプラスオン。でも女性にとって、スキンケアやメイクは衣食住の一部みたいになっていますよね。

なら、楽しめるようにスイッチを切り替えましょう。まず、自分がしていることにムダがないか見直してください。やってもそんなに変わらないなら、変わるようにする。ただ合っていない方法を選んでしまっているだけで、それぞれに合った方法はありますから。

それから、プロセスが面倒なら省ける方法を考える。私もかつては、スキンケアは化粧水を肌に入れたら3分間置く、などは面倒と思いながら続けていた時期もあったんです。

でも「最初から保湿力と浸透性の高い化粧水にすればいい」と発想を変えてから心地よく続けられるようになりました。さぼりたいものは違う方法に変えることが、効く美容を見つける道です。

ー30代っていろいろケアしておいた方がいい時期だとわかってはいるんですが、情報が多すぎて何を選べばいいのか迷います。

岡本:金額的に折り合うもの、気になるものはすぐ試す。私は小さな頃から母親に化粧水と乳液を渡されて、以来ずっと保湿を続けています。「継続」があったから、それがどれほど効果的か実感しているんです。

30代まで肌や髪のケアを何もしてこなかった人と、してきた人ではだいぶ差が出ています。ただ、ありがたいことに今は化粧品も美容家電も日進月歩。その差を縮めてくれる術が出てきました。

毛穴や乾燥が気になる……そう思ったら、即、問題を解決した方が絶対に後々のケアが楽になります。

エイジングに対して“アンチ”ではない

ー岡本さん自身は加齢することに不安はありませんか?

岡本:不安はありませんが実感はありますね。初めて白髪を見つけた日の衝撃は大きかった!

だから最近、スイッチを切り替えて、お尻や胸のラインが変わってきたら「さあ、次は何をしようか?」と、逆に楽しむようにしています。「もうこれ以上、お尻は落ちない」とイメトレしながらウォーキングをするとか。年は誰でも取るわけですから、その年齢ごとにきれいでいればいいんだって。

エイジングに対してアンチではないんです。それはそれで受け止めていこうという感覚でいます。

ーそれって、だいぶ根性が必要になりそうです(笑)。

岡本:そうそう。精神的にマッチョになりたいんですよね(笑)。ただ不満をいうのは簡単だけれど、そうすると不満だらけの人生になります。理想の人生を歩むためには、「いいな」と思うことがあったらすぐに実践。もともと性格的にロジックで動くより、直感で動くことの方が多いですから。

希望や喜びを伝える人でありたい。そのためにも、年齢を重ねるごとに魅力的になっていきたいです。

岡本さんのいう「精神的に強くあること」は、美容を生み出していく人ならではの言葉なのかもしれません。美容は、目の前にあるものではなくて、自分のアタマで考え出していくもの。そんな彼女のアプローチが見えたインタビューでした。

(小林久乃)