「座頭市」を独自の解釈で描く

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 歌舞伎俳優の市川海老蔵が主演、三池崇史監督が演出する「六本木歌舞伎」の第2弾の製作発表が11月28日、都内で行われた。海老蔵と中村獅童が「一緒に何か面白いことをしたい」という発想をきっかけに生まれた六本木歌舞伎。今年2月に上演された宮藤官九郎作の第1弾「地球投五郎宇宙荒事」に続き、今回は脚本にリリー・フランキーを迎え「座頭市」を独自の解釈で描く作品になるという。

 「地球投五郎宇宙荒事」は、故中村勘三郎さんの「いつか地球を投げるくらいの荒事をやらなきゃいけない」という教えアドバイスがヒントになったが、海老蔵は今回も「勘三郎のお兄さんが、勝新太郎さんと大物お笑い芸人の人と飲んでいる時に『俺が座頭二をやる』、『じゃあ俺は座頭三だ』という話で盛り上がったと聞いていたので、僕もずっと興味があってやってみたかった」と、待望の役どころに感激の面持ちだ。

 座頭市は盲目のため、「にらみ」をはじめとする持ち前の眼力は封印することになりそうだが、「一役者として目にイメージがあると思うが、何が出てくるのか僕も楽しみだし、第三者が何か言ってくれるだろうからそれが次のステップになる」と自らに期待。加えて、1994年の新派公演以来、22年ぶりとなる寺島しのぶとの共演を喜び「子どもの頃からお世話になっているし、いつかまた共演したいと思っていた。新派では、前の日にニンニクを食べ過ぎて、キスシーンがあったのにすごく臭かったからすごく怒られた。今回、ニンニクは食べません」と思い出を明かしながら、意欲を語った。

 だが、当の寺島は「全っ然、覚えていない」と苦笑い。それ以上に歌舞伎は初挑戦で、まだ脚本が完成しておらず役どころもはっきりしていないことの方が不安のようで、「何が何だか、さっぱり分かりません。リリーさんが私をイメージして書くということは聞いているんですけれど、リリーさんと話しているとどんどん下の方にいく。そのイメージで書かれると心配」と嘆いた。

 三池監督は、「生涯に1度は歌舞伎を演出したいという夢は前回でかなった。だから、生涯に2本やったことがあると孫に自慢できるようにしたい」とジョーク交じりに抱負。映画「一命」、前回に続く海老蔵とのタッグには、「がっつりと仕事をすると、半年は拒否反応を起こす。でも、その後に飢えてくる酒、たばこ、ドラッグのような人。まあ、ファンなんです」と独特の表現で評していた。

 「六本木歌舞伎」第2弾は2017年2月4〜20日、東京・EXシアター六本木で上演される。