お金の専門家に聞いた、2016年冬のボーナスの賢い使い道【連載】

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2016年もあと少し、師走の足音とともに冬のボーナスシーズンも到来だ。「教えて!gooウォッチ」でも作冬「冬のボーナスは、貯めるべきか、使うべきか」 の記事でボーナスの使い道として投資を提案した。ボーナスの使い道をあれこれ考えるのは楽しいが、せっかくのお金、どう使うのが賢いだろうか? ファイナンシャルプランナー資格を持つ生命保険営業職員、東龍治さんに話を聞いた。 

■まずは家計を把握してから用途を決める

せっかくのボーナス使ったほうがいいのか、貯めたほうがよいのか迷うところだ。東さんに聞くと「わかりません」とばっさり。

「実は、同じ経済状況の家庭は2つとありません。家計の収支、家族構成、ローンの有無、将来の夢、車の有無などから、家計の状況を把握しましょう。その上で貯めていくべきなのか、繰り上げ返済などに充てるべきか考えるべきです」(東さん)

ボーナスを使う前にまずは家計の把握が鉄則のようだ。

■ローンの繰り上げ返済

ではどうしたら有効なボーナスの使い道となるだろうか。東さんは「強引に一般的な回答をするとなれば……」と前置きしつつ、

「ローンの返済をどうするかは一つの判断材料になると思います。住宅ローンなら『残り期間が10年以上、借りている金利と借り換え後の金利が1%以上、残債1千万以上』であれば、借り換えや繰上げ返済等を検討してみては? また住宅ローンより金利の高い自動車ローンなどがあるのなら、こちらの繰り上げ返済も検討材料になります。特にお子様がいる場合、将来的にお金がかかる時期がいつ頃か? これは意識しながら返済に充てるべきか? それとも貯めるか増やすか考えておきましょう」(東さん)

ライフプランとローンの返済プランを照らし合わせて考えるとよいそうだ。

■老後資金を貯める

老後破産なども話題になったが、老後資金を意識して貯めておくのもよい使い道とのこと。

「子どもの教育費は乗り切れたけど、その後の老後資金がショート、思うような生活ができないということもあり得ます。若いうちから準備ができれば、それだけ負担を少なくできます。銀行等の預金は、ある意味貯めるというより使うお金を入れておくというイメージの方が良いかもしれませんね。元本は減らないとはいえ、現在の低金利下では、手数料だけで目減りしかねません。ネットバンク等、手数料という着眼点で銀行を検討することも必要でしょう」(東さん)

では貯めるのではなく、老後資金のためにボーナスを投資や運用に充てるのはどうだろうか?「投資や運用については、長期的な視点で尚且つそれ相応の勉強・知識が必要です。専門家に丸投げはやめておいた方が無難です」(東さん)

ボーナスが入ったからと早急に投資を始めるのは危険なようだ。

■あえて節約家電を買ってみるのもアリ

ボーナスで家電を購入検討している人も少なくないだろう。東さんによると「節約のための投資として考えればアリです」とのこと。

「例えばエアコンや冷蔵庫など、デイリーで電気を使う家電製品を、消費電力の少ないものに買い替えることで、ランニングコストを下げることができます。極力固定費を削減することが節約に直結します。車をよく使う方は、やはりエコカー、ディーゼルカーなど、燃費を考えて乗り換えるということも家電同様、固定費を削減できると思います」(東さん)

ボーナスで家電や車を購入する場合は「節約」と「投資」を意識してみるのもよさそうだ。ただし「新しくローンを組むのであれば意味がありませんので…」とのこと。よく検討して購入するのがよさそうだ。

●プロフィール:東龍治

1976年長野県生まれ。大学院在学中に山伏研究から山伏になる。大学卒業後は東京都で学芸員、民間企業での営業を経て、現在は山伏をしつつ、生命保険会社に勤務。休みの日には山で修行を行う。漫画家である妻のコミックエッセイ『ウチのダンナはサラリーマン山伏』(実業之日本社)にて赤裸々に実情を描かれている。

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教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)