25日、韓国で「飛行機のファーストクラス並みの豪華さ」との触れ込みの座席を備えたプレミアム高速バスが登場したのに合わせ、韓国の障害者を支援する団体が記者会見を開き低床バスの導入拡大などを訴えたが、この場でひと騒動が起こった。写真はソウル。

写真拡大

2016年11月25日、韓国で「飛行機のファーストクラス並みの豪華さ」との触れ込みの座席を備えたプレミアム高速バスが登場したのに合わせ、韓国の障害者を支援する全国障害人差別撤廃連帯がソウル市内の高速バスターミナルで記者会見を開き低床バスの導入拡大などを訴えたが、この場でひと騒動が起こった。韓国・聯合ニュースなどが伝えた。

会見に出席した障害者のAさんは、会見が終わりに近づいた頃、故郷へ向かうプレミアムバスに乗ろうと車いすで乗り場に向かった。しかしバスの扉は開かず、職員らはドアの横に立ったまま。連帯の会員らがAさんをバスに乗せるよう訴えると5分ほどしてドアは開いたものの、立っていた職員らは車いすを運ぶこともなく、結局バスはAさんを乗り場に置き去りにして出発してしまった。「チケットまで買ったのに」と怒りが収まらないAさんは職員らに所属と乗車拒否の理由を尋ねたが、職員らは一切口を開かなかった。

この騒動に先立ちAさんら連帯の会員10人余りは会見で、障害者が利用できるバスの予算はないと言いながら政府がより高額な費用のかかるプレミアム高速バスを導入したのは「欺瞞(ぎまん)的な態度」だと批判、「プレミアム高速バスは一般のバスより一回り広く快適な座席と空間を備えているのに、いまだに障害者のためのスペースは用意されていない」と指摘した。連帯によれば、現在運行されている高速・市外(中長距離)バス9574台のうち交通弱者が乗れるバスは1台もなく、連帯が数年にわたって障害者の「移動権」の保障を求めて予算編成などを要請しているところだという。

この騒動の報を受け、韓国のネットユーザーがさまざまなコメントを寄せている。

「これが韓国政治のレベルだ。福祉の予算はいったいどこへ…」
「米国のバスは車いすに乗ったまま乗り降りできる。これ以上言うのは面倒なのでやめておく」
「韓国らしい」
「まばたきするたびに非常識と不公平ばかり目につく国」

「写真を見て中国かと思ったのに韓国だなんて」
「ああ、この国はまだまだだな」
「気の毒」
「もっと福祉を充実させるべき。障害者だって韓国人だ」

「障害者が乗れないバスのどこがプレミアムなんだよ?」
「障害者も僕らの家族であり友達であり同僚なのになぜ差別を?まったく理解できない」
「頼むからこういうことはやめてくれ」
「上っ面だけは先進国のまねをしながら、中身は地球で一番の後進国」(翻訳・編集/吉金)