1200人が8人まで絞られた。27日深夜に開催された「ダイナマイト関西2016オープントーナメント」準決勝。オールナイトイベントにも関わらず、会場のルミネtheよしもとは満席。5ヶ月にわたる予選を勝ち抜いた16名が、熾烈な大喜利バトルを繰り広げた。


眠気と戦うおじさんたち、ドラフトでもめる


司会の浅越ゴエと、バッファロー吾郎Aによく似た謎の天狗「戦いを司る者」が進行をつとめ、まずは今回の戦いの組合せを決める。勝負は1対1、制限時間10分の全8試合だ。

出場者は予選トーナメント(全8回)での1位通過者と2位通過者の2グループに分かれている。2位通過だった選手が先に抽選で出場試合を決め、1位通過だった選手はドラフト方式で戦いたい相手を選ぶ。会場が温まったころに出るもよし、組みやすい相手と戦うもよし、1位通過者に有利な制度……だったのだが、なぜか第3試合の岩尾望に希望が集中。「こんなとこでモテ期使いたくない!」と岩尾。



この日の準決勝は午前0時半スタート。おじさんたち、眠いから早くやりたい&でもほどほどの出番で出たいのだった。早い出番に希望が集中し、ドラフトを繰り返すこと3回。「もうじゃんけんで決めましょうよ」の声も天狗の一喝でかき消され、抽選はたっぷり1時間かかった。「もう眠い」とこぼす博多大吉。どうなるおじさんたち。


第1試合:ジャルジャル後藤 vs ケンドーコバヤシ



「夕食を抜いてきた」という後藤と、抽選会中にトイレに行ってすっきりしたケンコバ。その第1試合の冒頭に機材トラブルが発生。解説席のバッファロー吾郎A(以下、バ吾A)に「ペンを置いてください!」と叫ばれ、素直に両手をホールドアップする両者。「なんて聞き分けがいいんだ!」と驚かれる。


「費用1万円のリフォーム どこがどうなっていた?」では、後藤がそもそも1万円以下のリフォーム案を出すなど苦戦。逆に「匠が大きくうなずいて帰っただけ」「仏壇のご飯にゆかりがかかっている」とリフォームからかけ離れ続けたケンコバがポイントを連取し勝利。後藤は「二度と夕食を抜かない」と悔しがる。

第2試合:マッスル坂井 vs 博多大吉



「緊張で心臓が止まりそう」と少々周りを心配させるコメントをするマッスル坂井と、5時間後には羽田で飛行機に乗るため「1秒でも早く終わらせたい」という博多大吉の対戦。

この日の昼、博多大吉は福岡県警中央署の一日署長に就任。そこから東京で深夜に大喜利をして、翌日は宮崎で漫才の仕事。眠気と疲れからか精彩を欠く回答を連発。「『矢沢永吉です』から始まった留守電メッセージ 何が録音されていた?」というお題に「矢沢永吉です。福沢諭吉です。いーえ、僕は博多大吉です」などと迷走。

解説席(バ吾A、ケンコバ、後藤)からは「華丸さんっぽい」「華丸病」「忙しさって人を変えるんですね」「あれ女子高生がやる虫歯ポーズですよ」「モニタを見て自撮りしてる」と散々な言われよう。それでも手数を出し続け、前半のリードを守った博多大吉が勝利した。

第3試合:フットボールアワー岩尾 vs R藤本



出囃子をベリーズ工房のラストライブから選曲し「もう思い残すことは無い」と満足気な岩尾と、長袖Tシャツを指差し「僕だけ防寒対策バッチリ」と勝ち誇るR藤本による第3試合。

「自殺志願者を意味の分からない台詞で熱を持って説得してください」では「ラス1だぞラス1!(R藤本)」「日本の未来はウォウウォウやで!(岩尾)」と互いの持ち味を活かす2人。激しいポイントの奪い合いの末、R藤本が勝利。解説席のマッスル坂井はR藤本に「字がきれいで絵も丁寧。本当に夜型なんですね」と感心していました。

第4試合:トリプルファイヤー吉田 vs 笑い飯西田



準決勝進出者のなかで唯一、一般参加から勝ち上がったミュージシャン・トリプルファイヤー吉田。その吉田を笑い飯西田は「やったことない相手なので」とドラフト1位指名。全試合の中で一番拮抗したのがこの第4試合だった。

1問目は「100歳だけで結成したロックバンド 初シングルのタイトルとは」。「不死ロックフェスティバル(吉田)」など音楽系のお題で吉田有利かと思った矢先、2問目は「気に入らない壺は叩き割る陶芸家 死ぬほど気に入らない壺が完成した場合はどうする?」。解説席は「これは西田寄りのお題?」「あいつは陶芸家じゃない」「見た目だけ」と一悶着。

制限時間の10分を終え、ポイントは2対2の引き分け。今回始めてのサドンデスに突入。制限時間3分で1答(1位通過者は2答まで可)し、勝負は判定で行われる。両者残り3秒まで悩み、結果は1対2で西田の判定勝ち。ミュージシャンの吉田が歴戦の勝者西田をギリギリまで追い詰めた。

第5試合:バッファロー吾郎竹若 vs ずん飯尾



最年長&優勝経験者同士の対戦のうえ、壇上にメガネしかいなくなった第5試合。いぶし銀の回答が続く一進一退の攻防のなか、2問目に「山瀬まみに襲いかかった新婚さん2人に桂文枝が放った必殺技とは」とこの日一番アグレッシブなお題も登場。「先代文枝召喚(竹若)」「YES-NOラリアット(飯尾)」と良回答が続く。

勝負はまたもサドンデスになり、「半年でダウンロード数3 どんなLINEスタンプ?」に竹若がやたら巧すぎるイラストを出して判定勝ち。2014年王者の飯尾は「メガネが一人いなくなるだけ」と言い残す。


第6試合:お〜い久馬! vs 和田ラヂヲ



既に8月の予選トーナメント2で対戦している2人。1位通過した和田ラヂヲからのドラフト指名に「舐められたもんじゃのう!」と噛み付く久馬。お互い負けたら「久馬テレビ」「お〜い!ラヂヲ」に改名すると公約する。

しかし両者なかなか筆が進まず、今大会唯一3問目のお題に突入。「『終点ですよ!』と言っても起きない客に駅員がとった最終手段とは」に「駅長を呼ぶ」という当たり前な答えを出すも、味のあるイラストで笑いを取る和田が逃げ切った。久馬はリベンジならず、同じプラン9の浅越ゴエを「浅越シネマ」に、ヤナギブソンを「ヤナギ新聞」に改名するとした。連帯責任である。

第7試合:インパルス板倉 vs ピース又吉



強烈なカフェイン入りの飲料を飲んだと板倉、それを2本飲んだと張り合う又吉。時刻は午前4時。「『メカ織田信長』に搭載されている驚きの機能とは」に「明智レーダー(又吉)」「自己紹介(板倉)」など出すも、お互いに苦戦。

板倉に至ってはイラスト回答が下手ぎて全く伝わらず「画力をください!」と叫ぶ一幕も。試合が終わっても「5時間目の理科の眠たなる先生の授業みたい(又吉)」「2人で飲んでる時ほうが面白かった(板倉)」と不本意な二人でした。

第8試合:ヨーロッパ企画・上田誠 vs 次長課長井上



「この時間に脚本を書くと魔が取り付きやすい」と懸念するヨーロッパ企画の上田誠と、「どうしても勝ちたい」と珍しく闘志を剥き出しにする井上。明け方まで待ち続けたからには結果を残したい。

「中2の学級会で男子と女子が大喧嘩になった議題とは」には、上田が「男子が日直という字を逆さに書いて、それを見て『鏡の世界に入ってしまった!』と引きつけを起こした女子がいた」と独自の世界観をフル稼働。これに井上も徐々に追いつき、勝負はサドンデスに。1位通過の利点を活かし、2答を揃えた井上が勝利。二人で「僕が一番うれしい」「僕が一番くやしい」と謎の張り合いを見せる。

最後のお楽しみ:深夜サバイバルマッチ


全8試合が終わり、決勝に進む8名が決まった。時刻は午前4時半を回ったところ。大会はまだ終わらず、最後にエキシビション「深夜サバイバルマッチ」が行われた。

出場者はどきどきキャンプ佐藤、ギース高佐、ブルーザー永吉、しずる池田、もう中学生、インポッシブル蛭川、しゅくはじめ、新宿カウボーイかねきよ。予選トーナメントで爪痕を残した8名で、司会のGAG少年楽団宮戸によれば「23時入りの5時間待ち」の面々である。


サバイバルマッチはお互いのニックネームをつけるお題などに、明け方のテンションでおかしくなっている回答が連発。同時に観客も疲れと眠気でおかしな状態なので、冷静ではいられないグルーヴが会場を包み込む。

エキシビション終了後には、新宿カウボーイかねきよの持ちネタ「これペンじゃないですよ」が周囲の協力のもと6回も繰り返され、会場は異様な盛りあがりに。ちなみにフライ返し、でんでん太鼓、新幹線、そろばん、泡立て器、しゃもじの順でした。


こうして深夜に5時間に及んだガチ大喜利バトルが終了。決勝進出者はいずれ劣らぬ実力者ばかり。最終決戦は12月25日。クリスマスの夜に1200人の頂点が決まる! 最後に戦いを司る者さんからの一言でお別れです。

「朝まで付き合っていただき、ありがとう!いい薬です!」

□ダイナマイト関西 決勝戦
日時:12/25(日) 開場15:00 開演16:00(終演予定20:00)
会場:よみうりホール(有楽町)
料金:プレミアムシート12,000円 S席6,000円 A席4,000円
出演:バッファロー吾郎A MC:浅越ゴエ/GAG少年楽団宮戸
出場者:ケンドーコバヤシ、博多大吉、R藤本、笑い飯西田、バッファロー吾郎竹若、和田ラヂヲ、ピース又吉、次長課長井上
公式HP:ダイナマイト関西2016

(井上マサキ)