Q:最近、セックスレスに近い状態です。妻から求められても、頭の中が仕事のことでいっぱいで、ついスルーしてしまいます。妻は、そういうときこそセックスが必要で、心の安定が得られるし、健康にもいいと言います。本当でしょうか。妻を嫌いなわけではなく、愛しています。アドバイスをお願いします。
(38歳・信用金庫勤務)

 A:奥さんのおっしゃる通りで、男女間の良好な性的コミュニケーションと性に関する悦びは、心身ともに満足感をもたらし、自律神経の安定と血流の改善にもつながります。反対に、セックスレスでストレスを感じている場合、そのことが心身の健康にとって大きなマイナス要因となります。
 海外の研究によると、セックスの回数が少ない人に比べ、回数が多い人は、虚血性心疾患の発症リスクが低いという報告もあります。
 セックスは異性とのスキンシップです。スキンシップで安心感が得られ、オキシトシンというホルモンが分泌されると言われています。

●専門家に相談も一つの方法
 オキシトシンは、ストレス軽減効果や、血管拡張作用による血流改善効果があります。このことからも、異性との触れ合いや健全な性生活は、自律神経の安定や血流改善によい作用をするのです。ただし、安心できない相手とのスキンシップは逆効果です。
 ご質問の方は夫婦間の愛情はあるようですので、仕事上の問題を解消するノウハウを学んだり、相談したりすることがまず必要でしょう。
 しばらくセックスレスが続いていると、その解消には勇気も必要です。場合によっては時間をかけてゆっくり対処することも大切です。
 また、性に自信がないからセックスレスになる男性もいます。ご質問の方は、そういう問題で悩んでいませんか。性の問題は第三者に相談しにくいものです。日本人はセックスに関して本音を隠す傾向があります。
 しかも、このような悩みを相談できるところが日本には少ないのですが、セクシュアルカウンセラーを置き、性の悩みや性と健康について相談に対応しているクリニックもあります。

首藤紳介氏(表参道首藤クリニック院長)
久留米大学病院小児科、大分こども病院、聖マリア病院、湯島清水坂クリニック等の勤務を経て、表参道首藤クリニック院長。自然療法や代替医療をはじめ、水素温熱免疫療法や点滴療法、遺伝子治療などの高度先進医療を実践。