2015年、日本を訪れる中国人旅行客による爆買いが大きな話題となった。温水洗浄便座や電気炊飯器をまとめ買いする中国人の姿は日本各地で見られ、その莫大な消費は多くの日本企業に巨大な恩恵をもたらした。(イメージ写真提供:123RF)

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 2015年、日本を訪れる中国人旅行客による爆買いが大きな話題となった。温水洗浄便座や電気炊飯器をまとめ買いする中国人の姿は日本各地で見られ、その莫大な消費は多くの日本企業に巨大な恩恵をもたらした。

 今年に入り、円高が進行したため爆買いの勢いに陰りが見られるようになったが、中国メディアの今日頭条はこのほど、「中国人旅行客の日本での爆買いはわずか1年で大きく減ってしまった」と伝える記事を掲載した。

 記事は、爆買いが減った大きな要因の1つとして「為替」の影響を挙げ、2015年11月24日は1元=19.28円だったものが、16年11月24日は1元=16.30円にまで円高・人民元安が進んだことを紹介。わずか1年で円は人民元に対して20%も上昇したことを指摘し、「中国人旅行客にとって、2万8000円の温水洗浄便座が1年で265元(4337円)も値上がりしたことを意味する」と論じた。

 続けて、日本の大手百貨店は中国人旅行客の爆買いが減少したうえに、秋冬ものの衣料の販売が鈍かったため、売上が伸び悩んでいることを指摘し、中国人の爆買い減少が日本企業の業績に直接的な影響を与えていると論じた。

 一方、中国の大手旅行代理店の関係者は、日本を訪れる中国人旅行客の数は減少しておらず、「中国人の日本で買い物がしたいという熱意も冷めていない」と指摘している。ドナルド・トランプ氏が大統領選に勝利し、急激に円安が進んでいるが、この円安が今後も続けば、再び中国人旅行客の爆買いに勢いが出てくる可能性もありそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)