ISに破壊された古代の彫刻を修復する青年、創造することで敵に立ち向かう姿が話題に

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イラク北部で、芸術を通してISISと立ち向かおうとする青年の活動が話題となっている。

破壊された彫刻のレプリカを製作

その青年とは、アッシリア人でキリスト教徒のNenous Thabit君(17)。

彼はISISの戦闘員がニムルドという遺跡を破壊したと知り、創造的な行為によって立ち向かうことを決意。破壊された彫刻や芸術品の精巧なレプリカを作り始めたという。

そしてこれまでにアッシリアの神「Lamassu」を含む18体の複雑な彫刻と1つの壁画を、オリジナルに忠実に再現したそうだ。

Facebook/Nenous Thabit Art - نينوس بتق

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約3300年前の貴重な遺跡

ニムルドとはかつてアッシリア帝国の首都だった場所で、古代メソポタミアの最も貴重な遺跡の1つとされている。

そこには約3300年前の住居跡などが残っており、人類の遺産とも言うべき貴重な工芸品や彫刻なども発見されていたという。

しかし昨年、ISISは偶像崇拝を禁止しているイスラムの教えに反しているとして、大型のハンマーやブルドーザーを使って遺跡を破壊。

現在、この地域はイラク軍によって奪取されたが、貴重な彫刻なども壊され、破壊の傷跡が未だに残っているそうだ。

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彫刻家だという理由で殺される

Thabit君はプロの彫刻家である父親から訓練を受け、これまでも家業の店を親子で切り盛りしてきたとされている。

彼はCNNの取材に対し次のように語っている。

「ISISは芸術や文化にまで戦争を持ち込みました。だから僕は芸術を通して彼らと戦おうと決めたのです。Lamassuは私の最も好きな彫像です。これはアッシリアの遺産の中でも最も力強い創造物です」

「イラクでは彫刻家だという理由でISISに殺された人々が多くいます。なぜなら彼らは芸術家だからです。そして彫刻をし続けるというのは、私たちが悪魔のような人々にも決して脅かされないことを伝える、1つのメッセージでもあるのです」

「私の夢は、自分の国が誇れるような素晴らしい芸術家になることです。そしてイラクにいる私たちが生活を愛し、自分たちの遺産を大切に守っていることを世界に示すことなのです」

Thabit君は来年、クルドの都市ドホークにある芸術学校に通い、彫刻家になるため今の技術に更に磨きをかけることを望んでいるという。

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破壊されても尚、立ち向かおうとするThabit君の姿勢は、戦争で傷ついたイラクの人々を勇気づけるに違いない。