まるでギターのようなフレットと弦を模したボディを持ち、スマートフォンと連携することでさまざまな音色を奏でたり、音楽系アプリと連携できるスマート楽器が「Artiphon INSTRUMENT 1」です。Kickstarterのキャンペーンで出資を募っていたものが完成してGIGAZINE編集部にも届いたので、さっそくプレイしてみることにしました。

Artiphon - Strum a guitar, bow a violin, tap a piano, loop a beat - on a single instrument. An intuitive digital music experience for beginners and pros alike.

http://artiphon.com/

コレが編集部に届いたINSTRUMENT 1。本体のほかに、専用のキャリーバッグとストラップが付属していました。



箱のフタを開けると、ギターをネックだけにしたような本体が出現。



フタの裏には、世界で一番早くINSTRUMENT 1をゲットしたKickstarter出資者に対するお礼の言葉がプリントされていました。



箱の中にはINSTRUMENT 1と、MiniUSB-Lightning変換ケーブル、MiniUSB-USB変換ケーブル、ACアダプターとアダプターの変換プラグが同梱されています。



INSTRUMENT 1のネック(?)には12フレットまでが刻まれており、弦をピッキングする位置には6個のセンサーが配置されています。



ネックの先端にスピーカーが内蔵されているのと……



ボディ側にもスピーカーを内蔵し、ステレオで広がりのある音を再生します。



ネックにはフレット番号がプリントされています。



ピッキングセンサーのすぐ下には、楽器切り替えと音量調節を行うロータリースイッチがレイアウトされています。



ボディの底には、電源ボタンと充電用の端子、USB端子とヘッドホン/マイク端子が配置されています。



INSTRUMENT 1は単体で使うことはできず、iOSデバイスかPC/Macとの接続が必要。今回はiPhoneに接続して演奏してみることにしました。



ということで、実際に引いてみた様子は以下のムービーから。ギターの音色に始まり、バイオリン、ピアノ、ドラム、シンセサイザー系の音色に切り替えて演奏している様子を見ることができます。

1台でいろんな音が出せるスマート楽器「Artiphon INSTRUMENT 1」を弾いてみた - YouTube

演奏する際は、まずiOS向けアプリをインストールして起動。初期画面ではギターが選択されています。



楽器はギターでも、必ずしもギターと同じ奏法で演奏する必要がないところが「スマート楽器」の面白いところ。ギターなのに、バイオリンのように弓で弾く感じを再現するモードや、フレットがない「フレットレス」モードを自由に切り替えることが可能です。



設定画面では、指板を押さえたときの感度を調節したり、カポタストの移動量を自由に設定することが可能。右利き/左利きの切り替えもボタン1タップで行えます。



楽器は「VIOLIN」や……



「PIANO」などの定番楽器がプリセットされています。



「DRUMS」の場合は、初期設定では弦は関係なしにフレット位置だけで音色を引き分けることが可能。1フレット目はバスドラム、2フレット目がハンドクラップ、3フレット目がスネアドラム、といった感じに音が並んでおり、基本的にGM音源準拠の設定になっている模様。



「ARP VIBES」は、押さえたフレットの音を自動的に順番に演奏する「アルペジエーター」が使えるモード。初期設定では、鉄琴(バイブス)の音色が設定されています。



「SLIDER BASS」は、フレットレスベースのような演奏が可能。



「ORGANISM」は、その名の通りオルガンの音色で演奏することが可能。



「SQUAREPRESSURE」は、昔懐かしいアナログシンセのような音色で演奏することができます。



実際に演奏してみると、思いのほか感度がうまく調整されていて、生楽器を演奏するときの感覚をある程度反映させることができるので、思わず演奏に入り込んでしまう場面もありました。最初は物珍しさもあっていろいろと演奏しまくってみましたが、よく考えるとこの楽器の狙いは生楽器をリアルに再現するところにあるわけではないことに気がつきます。スマートフォンなどと連携するスマート楽器ならではの使い方を考えると、AppleのGarage Bandに接続して演奏を録音したりデータ化することが考えられます。1時間ほど弾いてみると、「コレはきっと新しい概念の楽器型インターフェースである」と思うようになりましたが、はたしてどのような活用方法があるのかは未知数の状態。単なるギター型シンセとして終わらせるのはもったいないので、スマートフォンやタブレット、PCやMacと連携した音楽の作り方を生み出せる可能性があるような気がしました。



Artiphon INSTRUMENT 1は、メーカー公式オンラインサイトで399ドル(約4万5000円)で販売中。日本への送料として別途50ドル(約5700円)が必要です。

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