職場の「難しい人」と信頼関係を築く4つの方法

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先日リーダー育成トレーニングを実施し、参加者に「チームの中に尊敬できない、”難しい人”がいる人は?」と質問してた。すると、あちこちで手が挙がった。大企業のCEOや人事担当者もいれば、小規模企業のオーナーや中間管理職など、あらゆるタイプの人がいた。

会場にいた誰もが、この”難しい人”という共通の問題に対する解決策を模索して怒りや不満、疲労を抱えていた。どの業界のチームにも、少なくとも1人は、メンバーに敬意を持ち信頼を築くような関わり方ができない人がいる。

こうした同僚は生産性を低下させ、革新を低迷させ、チームの成果を抑制する。それに、単純に私たちの一日を台無しにするように思う。

では彼らにどう対処したらいいのだろうか。”難しい人”と良い関係を築いていくためには以下のステップを実践するといいだろう。

立ち止まって原因を考える

最初から難しい人はいないはずだ。誰か(それはあなたかもしれない)がいずれかの時点で、今の役割を果たす人材としての複数の候補の中から、その難しい人を選んだのだ。なぜか? それは彼らにその技能や魅力があったからだ。

最初はチームにうまくなじんでいた可能性もある。ところが今はそうではないという場合は、いったん立ち止まってその理由を考えてみよう。彼らの責務に何か変化があっただろうか? ワークライフバランスで悩んでいるのだろうか? それとも新しい同僚が日々、彼らを苛立たせているのだろうか?

根本的な問題がどこにあるのかについて、率直に話をするのは難しいかもしれないが、それは問題に対処するために欠かせない最初の一歩だ。

まずは相手を信用する

尊敬し合える関係には、まず信頼し合うことが不可欠だ。あなたに対する信用がなければ、難しい人はあらゆるレベルであなたに抵抗してくる。組織内での立場に関係なく、誰かの態度を操ることはできない。だがそこに影響を及ぼすことはできる。

約束を守ること。「やる」と言ったことはやること。そうすることで周囲の人があなたの言葉を信じるようになり、あなたが彼らにも同じことを期待していると理解する。信頼関係が築かれるのだ。彼らも同じようにしてくれると信用することが、敬意を向上させより良い成果を生む。

いい面を重視する

信頼・尊敬できる関係で忘れてはならないのは、感謝の形で前向きなフィードバックをすることだ。難しい人が改善しようとしているところに目を向け、チームの前でそれを認めるようにしよう。さらに仕事をする上での相手の長所を見定め、それも認めるようにしよう。

”難しい人”が何か素晴らしいことをした時に口に出して評価すれば、自分がチームにとっていかに重要かを認識することができる。チーム(と企業)が従業員の価値を認めていることを示す以上に、尊敬を培う方法はない。

見方を変える

そして何より肝心なのは、互いに尊敬し合うことだ。敬意を持って相手に接すれば、相手の自分に対する考え方も変わってくる。だから”難しい人”を無理と決めつけずに、見方を変えてみることが重要だ。

チームに不可欠な存在と考えよう。もしかしたらチームの中で唯一、全てのアイデアや手順、プロジェクトについて変革を起こす意欲がある人物かもしれない、と。考え方を切り替えることで、お互いの話し方や見方、フィードバックへの耳の傾け方も変わってくる。

リーダー育成トレーニングが終わった後、参加者同士が立ち話をしているのが聞こえてきた。「つい先日、1人手放したばかりだ。彼は自分の担当の仕事や直属の上司を尊敬していなかった。それにどう対応すればいいか分からなかったから、辛い数か月を過ごした後に彼を外した。今になって思えば、もっとうまく付き合うために努力すべきだった」

そのとおり。難しいチームメンバーとでも、うまく付き合い、良い関係を築くことは可能だ。すぐ簡単に解決できる問題ではないかもしれないが、ここに記した4ステップを試してみる価値はある。

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