ゴルフのプロアマ大会に参加して感じた「海外で成功する条件」

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今回、筆者は「ネスレマッチプレーレクサス杯」のプロアマ大会に参加。海外での活躍を夢見る、若手のホープ川村昌弘プロとのラウンドを楽しんだ。その川村プロに青木功や海老原誠司と同じ匂いを感じた筆者が語る、海外で成功する条件とは。

2016年7月26日から31日の6日間にわたり、北海道で開催された「ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチ プレー選手権 レクサス杯」。私も今大会の協賛社の一社、セールスフォース・ドットコム社からご招待をいただき、サンデープロアマ大会に参加してきた。

場所は恵庭カントリー倶楽部であるが、まだ歴史の浅いことから、コースに関するコメントはおって、歴史を重ねた段階で詳しくご報告することとしよう。とにかく北海道の大地にふさわしい、広々としたゴルフ場である。

今大会は、グローバルな活躍を目指す日本の男子プロゴルファーを支援する目的で、13年からツアー外競技としてスタートした。開催前日の通常のプロアマ大会とは別に、1回戦で負けたプロと一緒に回るサタデープロアマ、2回戦、3回戦で負けたプロと回るサンデープロアマと、計3回プロアマが開催される非常にユニークな大会となっている。

プロにとっては、いろいろなアマチュアと交流する機会が増える、お金もスポンサーから集まりやすい、といいことずくめだ。さらに今年から日本プロゴルフ協会の主管となり、優勝賞金は国内最高額、前年比3,000万円増の1億円となった。

主催であるネスレ日本の高岡浩三社長いわく、今大会はただスポンサーを接待する場ではなく、ビジネスモデルのひとつとして捉えているそうだ。さすが、片手を切るハンディの名ゴルフプレイヤーかつ、受験生へ向けて「きっと勝つ」を合言葉にキットカットを売り出して大人気商品にしたり、「ネスカフェ アンバサダー」を全国津々浦々22万人に広めたりと、アイデアマンとして活躍する高岡社長だ。

国内最高額の賞金を設定できるビジネスセンスも卓越している。顧客、スポンサー、選手も彼の試みに応えており、こうした新しいトレンドが出てくることは心から喜ばしい限りであろう。

大会で私が同伴となったプレイヤーは、セールスフォース・ドットコムの古森茂幹副社長、地元の経営者、惜しくも準決勝進出を逃した一流プレイヤーの中でも新進気鋭の川村昌弘プロの3名だ。ベストボールで13アンダーとスコアもそこそこで、お酒を飲みながらの大変楽しいラウンドとなった。

川村プロは、13年にパナソニックオープンゴルフチャンピオンシップで一勝をあげた期待のホープである。20歳と3ヵ月でプロ初優勝を果たしたのは石川遼プロ、松山秀樹プロに次ぐ三番目の若さだ。ジュニア時代からナショナルチームの一員として活躍をしており、私が所属するコースで開催され、また、川村プロはゴルフコースに対して松山プロが優勝した11年のアジアアマチュア選手権では、7位タイに入っている。

18歳の時にアメリカの大学への進学を考え、先輩である今田竜二プロに相談したところ「英語ができないし、向こうのゴルフ部に入っても下手するとレギュラーにさえなれないかもしれない。日本でプロ転向したほうがいい」とアドバイスされ、プロになったそうだ。

現在は日本だけでなくアジアンツアーをも連戦しており、将来的なメジャーや欧州ツアーへの進出をにらんで懸命に取り組んでいる。性格は明るく、各地ですぐに友達ができるそうだ。海外で活躍するためには非常に重要な要素である。内弁慶なプレイヤーは、国内ではそれなりの実績があるので威張ったり、関係者に態度が悪かったりするので、まったくダメだ。

また、川村プロはゴルフコースに対して大変造詣が深く、今回のプレー中もさまざまな名コースの話題で盛り上がった。「プレストウィックでプレーしてみたい」など、20代前半のプレイヤーではなかなか言えないセリフである。