これまで中国市場で高い人気を誇ってきた韓国のドラマやスターに、にわかに暗雲が立ち込め始めた。今月に入って中国当局が韓国ドラマの放映や韓国芸能人のテレビ出演を制限する「限韓令」を密かに出しているのではないか、という情報が国内外の多くのメディアによって伝えられている。中国の海外エンタメファンの視線は相対的に、日本の芸能人やドラマへと向けられつつあるようだ。(イメージ写真提供:(C)NATEETHEP RATANAVIPANON/123RF)

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 これまで中国市場で高い人気を誇ってきた韓国のドラマやスターに、にわかに暗雲が立ち込め始めた。今月に入って中国当局が韓国ドラマの放映や韓国芸能人のテレビ出演を制限する「限韓令」を密かに出しているのではないか、という情報が国内外の多くのメディアによって伝えられている。中国の海外エンタメファンの視線は相対的に、日本の芸能人やドラマへと向けられつつあるようだ。

 中国メディア・今日頭条は24日、「日本のドラマにはどんな『定番』があるか見てみよう」とする記事を掲載した。記事は、韓国ドラマでは「記憶喪失」、「交通事故」、「不治の病」という3つの悲劇がもはや「ネタ」として扱われるほどに定番化してしまったと紹介。そのうえで、日本のドラマにも定番化している要素が存在するとした。一方で、韓国ドラマの「定番」とは異なり、日本ではドラマの中に違和感なく挿入されていることから、「それが定番ネタであることに気づかない」としている。

 記事が挙げた日本のドラマに見える「定番」的要素は3つだ。1つ目は、とにかく走ること。記事は「男性も女性も、主人公も脇役も、みんなとにかく走る。列車、タクシー、バスに飛行機を走って追いかけ、決してタクシーに乗ったり、自動車やバイクで追いかけたりしない」と解説。さらに、走るシーンでは情景を煽り立てるような音楽が組みあわされる、とした。

 2つ目は、愚痴をぶちまけるシーン。現在放送中の「逃げるは恥だが役に立つ」や「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」といった人気ドラマでも、毎回のように登場人物が居酒屋などで愚痴をこぼすシーンが挿入されているとし、その「定番」ぶりを紹介している。3つ目は「ジャニーズ歩き」だ。これは、キムタクこと木村拓哉が始めたとされる独特な歩き方をジャニーズ事務所のタレントたちがマネし、「ジャニタレ」俳優のシンボリックな歩き方として定着したものであると解説した。

 「ジャニーズ歩き」が「定番」の1つとして数えられることは、日本のドラマ作品の中にいかに同事務所のタレントが数多く起用されているかを示すものと言えそうだ。残り2つについては、確かに言われてみればといった感じであり、おもしろい。それにしても「逃げ恥」など現在進行形のドラマの情報が中国国内に向けて発信されるスピード感には驚かされる。それだけ、中国国内で日本のドラマに興味を持っている人が多いということなのだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)NATEETHEP RATANAVIPANON/123RF)