「時をかける少女」リバイバル上映初日トークイベントに登壇した、スタジオ地図の齋藤優一郎プロデューサーとKADOKAWAの千葉淳プロデューサー/[c]「時をかける少女」製作委員会2006

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細田守監督による劇場版アニメ「時をかける少女』が、2006年に公開されてから10周年を迎えた。これを記念して、大阪のシネマート心斎橋では11月26日から12月2日(金)まで、同作のデジタルニューマスター版がリバイバル上映される。初日には、上映後にミニトークショーが実施され、同作のプロデュースを務めたスタジオ地図の齋藤優一郎プロデューサーと、当時同作の宣伝担当だったKADOKAWAの千葉淳プロデューサーが登壇。立ち見が出るほど多くの観客が詰めかけ、公開当時のエピソードなどが語られた。

【写真を見る】シネマート心斎橋では、12月2日(金)まで上映中/[c]「時をかける少女」製作委員会2006

本作は、筒井康隆の同名小説を細田守監督がアニメ化した映画。ある出来事をきっかけに、時間を跳躍する“タイムリープ”の能力を手にした女子高校生・真琴が奔走する青春物語だ。

MCを務める千葉プロデューサーに呼び込まれて、登場した齋藤プロデューサー。2006年の公開当時から作品と密接に関わってきた二人が、当時のエピソードを振り返りながら、10年を経て変わった点や変わらない作品の魅力についてたっぷりと、そしてこってりと濃密なトークを展開した。

トークの途中に挙手でアンケートをとると、なんとほとんどの観客が、本作をこの日に初めてスクリーンで鑑賞したという。それを知って、驚きながらも嬉しそうな表情を浮かべる二人。公開当時はまだ幼く、ひとりではなかなか映画館に行けなかった若い世代が、初めてスクリーンで鑑賞する特別な機会になっていることを喜んだ。

齋藤プロデューサーは、「10年前とはメディアが変わっています。当時はフィルムでの上映でしたが、今回は細田守監督自身が手がけたデジタルニューマスター版で、DCPフォーマットによるデジタル上映となります。青空がすごく綺麗になっていたり背景もくっきりと映っています。なにより映画なので、大きなスクリーンで観ていただけるのはすごくうれしいですね」と、笑顔でコメント。さらに質疑応答の時間も設けられると、当時の制作裏話を交えながら丁寧に応える場面もあった。

また、11月25日に、公開10周年を記念したブルーレイボックス「『時をかける少女』10th Anniversary BOX」が発売されたことについての話題も上がった。同ボックスは本編はもちろん、2016年7月に行われた東京国立博物館での10th Anniversary野外シネマ上映イベントの模様やトークショー等の映像が収録されているほか、アートブックなどの特典もついてくるお得な内容になっている。

これについて齋藤プロデューサーは、「あまり多くは語られない細田監督による、演出の意図についての解説コメントやインタビューが収録されています。映画はとにかく自由に楽しんでいただくのが一番なんですが、観ていただければきっと、これまでとは作品の見方が変わってきたり、より深みがでるといった映画の楽しみ方もできると思います」とアピール。

最後は、「今回のリバイバル上映や「10th Anniversary BOX」の発売は、“10年間、ありがとうございました”という気持ちを形にしたものです。公開から10年経った今だからこそ、より楽しめる内容になっています。みなさんが応援し続けてくれているからこそ、今日という日を迎えられています。本当に、みなさんのおかげです。いつもありがとうございます!」と、齋藤プロデューサーによる感謝の言葉で締めくくられた。

また今回はリバイバル上映に加え、この夏に渋谷パルコで開催され、最大7時間待ちの大盛況となった「時をかける少女カフェ」が、劇場からすぐ近くの THE GUEST cafe&diner(心斎橋161 2F)に12月1日(木)〜1月11日(水)の期間限定で登場するのも注目だ。『時をかける少女』をはじめ、『サマーウォーズ』(09)や「おおかみこどもの雨と雪」(12)など細田監督作に登場するキャラクターをモチーフにしたオリジナルメニューが提供されるほか、店内では背景美術や場面写真などの絵コンテの展示やオフィシャルグッズの販売も行う。開催期間中に、シネマート心斎橋で鑑賞した『時をかける少女』映画チケットの半券を持参すると、「カフェ限定コースター5枚セット」がプレゼントされるキャンペーンが実施されるので、この機会に「時かけ」の世界をたっぷりと堪能してみてほしい。【Movie Walker】