一体どうしてこんなことに?

ある日、アメリカ北端のアラスカ州ウナラクリートという小さな町に遊びに来た友達を案内していたBrad Websterさんは、なんともすごい光景を目にします。戦いの途中、そのまま川の中で凍ってしまっている2頭のヘラジカでした。




社会と科学の教師であるWebsterさんは、「氷の上を歩く」という友達にとって初めての体験をしてほしかったそうです。まさかそれがもっとすごい体験になるとは...ですね。

凍っているヘラジカを見つけた2人は、この地域の危険をまさに肌で感じることとなりました。Websterさんのもう1人の友達がヘラジカの写真をFacebookに投稿し、それが話題となり拡散されていきました。「僕たち2人とも畏敬の念さえ抱きました。他の動物が凍ったとは聞いたことはありましたが、こんなのは見たことないです」とThe Washington PostにWebsterさんは語っています。




The Washington Postがアラスカ大学の生物学・野生生物学部のKris Hundertmark学長にコンタクトを取ると、ヘラジカの角は複雑な形をしているため、戦いの最中に角が引っかかったまま死んでしまうことはよくあることだ、との説明を受けたとのことです。


「かわいそうですが、おそらく戦っている最中にお互いの角が引っかかったまま川に落ちてしまって、そのまま溺れてしまったようですね。でも、森の中で戦って角が引っかかったまま餓死するより、よっぽど苦ではない死に方だったとは思いますよ」


2頭のうち1頭のヘラジカの頭蓋骨に角が貫通していることから、こちらのヘラジカが先に死んでしまったと考えられます。そしてそのまま一緒に水の中に落ちてしまい、溺れて凍って死んでしまったようです。「負かせた相手の死体が自分の頭にくっついちゃってるんですから、目の前の敵に勝ったのに、戦争には負けてしまったという感じですよね」とHundertmark学長は話しています。

自然て怖いなと思わされる光景ですが、私たちもこのヘラジカの戦いから学べることがあります。敵を打つなら安全な距離を保つ! そして次に起こりうることもしっかり想定! しっかり心に留めておきましょう。


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Top image by Jeff Erickson
source: CBC News、Washington Post

Rhett Jones - Gizmodo US[原文]
(岩田リョウコ)