「高配当」を維持できる銘柄の「3つの条件」とは? 成熟産業ながら「シェア」と「利益率」が高く、 業績が成長&連続増配している高配当銘柄を紹介!

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ダイヤモンド・ザイ1月号では、「高配当株」投資のプロ・楽天証券経済研究所チーフストラテジストの窪田真之さんのレクチャーにより、「成長ストーリーを描ける『高配当株』の選び方」を紹介している。ここでは、そのノウハウの“キモ”と、具体的な高配当銘柄の一部をピックアップ!

成長性のある「高配当株」を探すためには
「3つの条件」に注目しよう!

 配当利回りが高い株を「高配当株」という。配当利回りは配当金を株価で割って計算するため、株価が下がれば配当利回りは高くなる。よって、高配当株には、叩き売られて株価も人気も低下した割安株が多い。いくら高配当でも、この先ジリジリ株価がダウンしていったら「結果的に配当をもらっても損をした」といったことにもなりかねないだろう。

 とはいえ、もちろん高配当株の中にも、成長性がある銘柄は潜んでいる。楽天証券経済研究所チーフストラテジストの窪田真之さんは、次のように話す。

「緩やかでも成長性があり、今のビジネスでしっかりと稼ぎ、高配当を続けている銘柄を無視するのはもったいないです」

 そうした銘柄の条件として窪田さんが挙げるのは、以下の3つだ。

(1)景気に左右されない安定的なビジネスをしている
 衣食住に加えて携帯電話など、今の世の中になくてはならないビジネスを展開している企業は、景気の変動に業績が左右されにくい。

(2)高いシェアを確保して高い利益率を実現している
 シェアが高い企業は低い企業よりも、原材料などの仕入れ価格の交渉で優位に立てて、コストが低く利益率の高い製品を多く作れる。

(3)キャッシュリッチである
 負債が少なく自由に使えるお金が多いほど、たとえ一時的に業績が悪化しても、減配したり無配当になるリスクは低くなる。

 (2)は決算報告書などに示される営業利益率、(3)はネットキャッシュ(現金同等物−有利子負債)で評価できる。

「利益率は10〜20%なら及第点、ネットキャッシュは黒字であればいいと思います」(窪田さん)

 このような、いわば「守り」を固めているのは、どのような業種か――窪田さんは次のように分析する。

「世の中になくてはならないビジネスで、なおかつ限られた企業だけが提供しているものなら、成長が緩やかでも安定的な収入が得られます。携帯電話などの情報・通信、生きるために欠かせない食品を扱うコンビニや食品スーパー、食品ほど必需品ではなくても習慣性・嗜好性が強い商品を扱う会社や、参入障壁が高いサービスを展開する会社などが挙げられます」(窪田さん)

海外で売上を伸ばす見えない成長株の「JT」、
圧倒的シェアで揺るぎない「NTTドコモ」に注目

 ここからは、「景気に左右されにくい」「高シェアで高利益率」「キャッシュリッチ」の3条件を満たす銘柄の中で、業績が成長しており、かつ連続増配を行なっている高配当な2銘柄を紹介しよう。

 まずは「JT(日本たばこ産業)(2914) 」だ。

 国内では喫煙人口が減っていることもあり、「JT」にも成長性がないように思えるが、海外での販売は伸びている。言ってみれば、見えないところで成長している株なのだ。

 続いては「NTTドコモ(9437)」である。

「『NTTドコモ』は依然圧倒的なシェアを押さえていますし、スマホはもはや国民になくてはならない道具なので、黙っていても毎月巨額の収入が入ってきます。その潤沢なキャッシュで株主に高配当をもたらしてくれるのです」(窪田さん)。しかも、10月末に発表された第2四半期決算では、3%増収・27%営業増益を達成、成長性もしっかりキープしていることが示された。

 ダイヤモンド・ザイ1月号では、この2銘柄以外にも注目の高配当株を紹介しているので、参考にしてみてほしい。

医薬品業界で有望な高配当株とは?
生活に欠かせない商品を扱う企業は強い!

 その他に注目銘柄が2つある。3%近くの高利回りで安定配当の「第一三共(4568)」、連続増配中だが配当利回りが2%前半の「アステラス製薬(4503)」だ。いずれも生活に欠かせない医薬品という製品を扱っていることで、注目に値すると、窪田さん。

「バイオベンチャーの買収などで巻き返しを図っていて、しかも高利益率な製品を持っているから安定的なキャッシュもあり、高配当を維持できる底力があります」(窪田さん)

 ここで紹介している銘柄以外にも、実は成長性のある高配当株はザクザク眠っている。窪田さんの助言を参考に、お宝銘柄を探してみてほしい。

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