25日、中国中央テレビは、日本旅行の際にスキミングの被害が多発していると注意を呼びかけた。

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2016年11月25日、中国中央テレビ(CCTV)は、日本旅行の際にスキミングの被害が多発していると注意を呼びかけた。

日本を訪れる中国人観光客の増加に伴い、増えているのがスキミングの被害。現在流通しているカードの多くがICチップまたは磁気を使用したもので、被害に遭っているのは安全性が最も低い磁気タイプのものだという。細工された機械で簡単にカード情報を盗み取ることができ、情報が移された新しいカードは銀行などで使用できる。

日本の各デパートでは中国の銀聯カードへの対応が普及していると同時に、カードで購入した場合に割引が受けられるなどのサービスも展開しており、使用率が上昇している。一方で、銀聯カードが犯罪者のターゲットにもなっている。銀聯カードのスキミング被害は、今年だけですでに10億円を超えており、被害者の多くは中国本土からの観光客だ。しかし、こうした国境を越えた犯罪については、解決が難しく、長い時間がかかることから被害届を出す割合が少なく、結果的に犯罪者が野放しにされているという。

今年5月に南アフリカの銀行のカード情報が悪用され、18億円が不正に引き出された事件を受け、金融機関も限度額を設けるなどの対策を取っているが、記事は「安全性の高いICカードの普及が急務だ」と指摘。中国では昨年1月から磁気カードの発行を中止し、来年5月からは取引も中止する。だが、ICカードは読み取り機などの設備の導入コストが非常に高く、日本ではなかなか普及していない。経済産業省によると、欧州では9割以上がICカードを使用しているが、アジアの平均は6割弱で、日本ではわずか17%だという。

記事は、「スキミングの問題が根絶されるのはまだ時間がかかりそうだ」とし、日本でカードを使う際は十分に注意するよう呼びかけている。(翻訳・編集/北田)