【J1昇格PO準決勝プレビュー◆杤犒茲納存修靴慎磴か笑うかの関西ダービー《C大阪vs京都》

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▽J1昇格プレーオフ準決勝の2試合が27日に開催される。キンチョウスタジアムでは、4位のセレッソ大阪(勝ち点78)と5位の京都サンガF.C.(勝ち点69)の関西勢が激突する。なお、試合は延長戦、PK戦なしの90分勝負。同点で90分を終えた場合は、年間順位で上位のC大阪が決勝に勝ち上がる。

◆3季ぶりのJ1復帰へ〜セレッソ大阪〜

▽C大阪は3年ぶりのJ1復帰を目指した今シーズン、FW柿谷曜一朗やFW杉本健勇ら下部組織出身選手が復帰。さらに、シーズン途中でMF山口蛍がドイツから帰国するも、4位フィニッシュとJ1自動昇格に及ばず、2年連続でプレーオフに回ることとなった。

◆7年ぶりのJ1昇格を目指す〜京都サンガF.C.〜

▽一方、今オフに大幅な主力の入れ替えを敢行した京都は、一時15位まで沈んだが、徐々に新戦力が噛み合い始めると、最終的にレギュラーシーズンを5位フィニッシュ。2013年以来のJ1昇格プレーオフに滑り込み、7年ぶりのJ1昇格へ機運を高めている。

◆両チームにつきまとう悪しき記憶

▽両チームはこのJ1昇格プレーオフに関して、良いイメージがない。昨シーズン4位でJ1昇格プレーオフに進出したC大阪だったが、決勝では1点リードの87分にDF中村北斗の一発を浴び、1-1のドロー。結果、残るJ1昇格の1枠をシーズン上位の福岡に奪われる結末に至っている。

▽対する京都は、2012年から2年連続の3位フィニッシュでJ1昇格プレーオフに進出。しかし、2012年に準決勝で大分トリニータに屈すると、翌年は決勝で徳島ヴォルティスに2失点の完封負けで涙をのんだ。このような苦い記憶がある両者だけに、強い思いを抱き、この準決勝に臨んでくるに違いない。

◆今季の両者は全くの五分

▽なお、両者は今シーズン、天皇杯を含めて3度対戦。戦績は1勝1分け1敗と五分だ。しかし、リーグ戦だけを見ると、C大阪はホームで0-2の敗戦を喫しており、敵地でも3点ビハインドから追いつくのがやっと。天皇杯においては延長戦の末に手繰り寄せた白星だけに、C大阪としてはこの一発勝負に向けてやや気がかりなデータと言えそうだ。

【チーム情報】(セレッソ大阪)

◆関口の負傷は誤算

▽MF関口訓充が左足首負傷で欠場が決定的。さらに、DF茂庭照幸、MF丸岡満、FW岸本武流も負傷欠場が濃厚だ。ただ、チームの状態はラスト3試合を全勝で切り抜けているほか、シーズン中に安定感を欠いた守備面においてもその間にわずか1失点。流れを変えられる関口の負傷は痛手だが、ある程度の好材料をもって、この準決勝に挑むことができそうだ。

【予想スタメン】(4-2-3-1)

(C)CWS Brains,LTD.
GK:キム・ジンヒョン

DF:松田陸、山下達也、藤本康太、丸橋祐介

MF:山口蛍、ソウザ

MF:清原翔平、柿谷曜一朗、杉本健勇

FW:澤上竜二

負傷者:DF茂庭照幸、MF関口訓充、MF丸岡満、FW岸本武流

▽今シーズン、3バックと4バックを併用してきた大熊清監督だが、今回の一戦ではシーズン終盤の戦いで安定感を見せ始めた後者を引き続き採用するだろう。また、1トップの位置には、ラスト5試合のうち4試合で先発出場を続けているFW澤上竜二の起用が濃厚。また、ベンチにはFW玉田圭司や、FW田代有三といったベテランも待機しており、イザという時に流れをガラリと変えることも可能な面々が揃っている。

【注目選手】

◆FW杉本健勇
Getty Images
▽上述したとおり、引き分けでも勝ち上がれるが、先行逃げ切りを完遂させられるほど安定した守備力を持ち合わせていないのが現状。つまり、レギュラーシーズン通りであれば、攻撃的な姿勢を貫くことで初めて勝機が見出だせる状況だ。したがって、今シーズンのJ2で3位タイの62得点を誇る攻撃陣をリードした杉本に注目する。

▽攻撃陣の一翼を担うはずの柿谷が早々の負傷で長期離脱を余儀なくされた中、今シーズンはチームトップの14ゴールをマーク。そのうち3ゴールは京都戦で記録しているだけに悪いイメージはない。負傷が癒え、徐々に動きにキレを取り戻しつつある柿谷とのホットラインに期待したいところだ。

【チーム情報】(京都サンガF.C.)

◆堀米の状態が気がかり

▽主力に関して、大きなケガ人こそいないが、最終節を体調不良で欠場したMF堀米勇輝の状態が気がかりなところ。とはいえ、本人は復調をアピールし、石丸清隆監督もこの一戦に向けて「問題なし」との判断を下している。そのため、現状のベストメンバーを今回の関西ダービーにつぎ込むことができそうだ。

【予想スタメン】(4-4-2)

(C)CWS Brains,LTD.
GK:菅野孝憲

DF:石櫃洋祐、菅沼駿哉、高橋祐治、本多勇喜

MF:堀米勇輝、吉野恭平、アンドレイ、ダニエル・ロビーニョ

FW:エスクデロ競飛王、イ・ヨンジェ

負傷者:なし

▽上記でも触れたとおり、体調不良の堀米がコンディションを取り戻せているかが気になるところ。しかし、チーム最多の7得点を挙げた活躍を見ると、この大一番で先発から外れるとは考えにくい。とはいえ、35歳ながら今シーズン6得点と健在ぶりをアピールしたMF山瀬功治の存在を考えれば、堀米を勝負どころのジョーカーとして起用する策も十分あり得る。

【注目選手】

◆FWエスクデロ競飛王
Getty Images
▽J1昇格プレーオフのレギュレーション上、勝つしか決勝への道を切り開くことができない京都の状況を考えると、この試合においては先制点がカギになるだろう。J2で3位タイの37失点を誇る守備面に関して、この短期決戦でも計算が立ちそうなだけに、どのような攻撃で先制点をもぎ取るかがポイントとなりそうだ。

▽そこで、京都のキーマンには、FWエスクデロ競飛王をピックアップする。Jリーグ復帰初年度となった今シーズン、得点数こそ5ゴールに留まったものの、アシスト数では1位タイの11アシストを記録。総得点50の約30%近くを自身の足から生み出されていることを考えれば、やはりこの男の攻撃面での活躍に期待せずにはいられない。