舞台挨拶を盛り上げた行定勲監督、芦那すみれ、
板尾創路、岡村いずみ、風祭ゆき(左から)

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 行定勲監督がメガホンをとった「ジムノペディに乱れる」が11月26日、公開初日を迎えた。行定監督のほか、出演者の板尾創路、芦那すみれ、岡村いずみ、風祭ゆきが東京・新宿武蔵野館での舞台挨拶に立った。板尾は開口一番「今日は射精して帰ってください」と言い放ち観客の笑いを誘ったが、上映後の登壇だったことに気づくと「じゃあ着替えてください」と訂正し、場内を爆笑に包んだ。

 同作は、1971〜88年に約1100本の作品が生み出された成人映画レーベル「日活ロマンポルノ」を5人の実力派監督が復活させる「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」の1作。10分に1回の濡れ場を入れるなどのルールを敷き、行定監督のほか、塩田明彦、白石和彌、園子温、中田秀夫といった人気監督がロマンポルノに初挑戦した。「ジムノペディに乱れる」は、長いスランプに陥った映画監督・古谷(板尾創路)が、さまざまな女たちと肌を重ねていくなかで生き方を模索していくさまを描く。

 行定監督は「板尾さんは映画監督でもあるので役にぴったり。さらに言えば芸人なのにあまりしゃべらない点に魅力を感じる女性が多いんです」と板尾の起用理由を告白。板尾は行定監督の発言を受け、「行定さんの映画というだけで最初からOKを出すつもりでした」としながらも、「亡くなられた原田芳雄さんから『ポルノは機会があったらやっとけ!』と言われていました。その言葉が心に残っていて」と出演の経緯を語った。

 岡村が演じた役どころは当初、中年女性を想定して脚本を書いていたという行定監督。「芦那さんに関しても同じですが、2人のイメージに合わせて脚本を書き直していきました」と述懐するなか、女優2人が濡れ場シーンでの板尾の空気づくりを絶賛。板尾が撮影前に緊張する岡村の手を優しく握っていたというエピソードに対し、行定監督は「現場では裸をみせることが恥ずかしいことではないという空気感を大切にしていました」と振り返っていた。

 ロマンポルノを代表する女優・風祭は「かつてはレイプクイーンと呼ばれていましたが、今回は初めてレイプを止める役」と説明すると、板尾は最も苦労したシーンが「風祭さんが関係する病院のシーンの撮影。無茶苦茶な体勢ばっかり要求されていましたよ」と苦笑。すると、行定監督は「実はそのシーンからシナリオを書き始めたんですよ。さらに言えば、知人の実体験から着想を得ている部分です」と裏話も披露した。