車いすのレーシングドライバー青木拓磨がポルシェでル・マンを目指す!

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目標はル・マン24時間レースでの優勝!

ル・マン24時間レースへの参戦権のかかるレースが、アジア地域で行なわれているアジアンルマンシリーズだ。車いすドライバーの青木拓磨選手、昨年はランボルギーニで挑戦しているが、次のアジアンルマン・シリーズ参戦体制が決まった。

ポルシェType 991(GT3カップ)を駆って走り始めるが、参戦クラスはGTCクラスだ。もちろん「クラス・チャンピオンが狙える体制です」と青木選手は嬉しそうに語る。

アジアンルマンはGT3、LMPクラスでチャンピオンンを取ると次年度のル・マン24時間レース参戦権が得られる。青木選手の夢は「フランスのル・マン24時間レースに出場して優勝すること」だ。

思い起こすと19年前、2輪の最高峰レースWGP500(現在のモトGP)で世界チャンピオンを目前にしていた時、練習中の転倒で脊髄を損傷、その後、車いす生活を余儀なくされた。しかし、怪我にめげず「次は4輪レースで世界を目指す」と誓って努力、いよいよ「世界」が見えてきた。

ハンディがあってもレースでは健常者と区別はなく、同じ条件で走る。他のスポーツとはここがまったく違うところだ。ポルシェの手動装置は昨年ランボルギーニに付けていたイタリア製のグイドシンプレックスのツイストレバータイプを使う。足が不自由なため、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジすべてを手動で行なう。

かつて三菱車のラリーカーのテストで、同乗したパリダカールラリー・チャンピオンの増岡浩選手は、「さすが2輪レースのトップライダーだ。素早い手の動きにびっくりしたけど、クルマのGのかけ方がうまくて速い。手動装置さえうまくできれば、4輪レースでもトップを目指せますよ」とコメントしたことがある。

実際のレースは3人交代で走る。チームメイトは佐野新生、長島重登選手だ。ポルシェの初戦FUJI Roundは12月2〜4日、青木選手の夢は現実に近づいている。