若紫の君へ強化変身!羽生結弦氏が絶対王者でありスーパーヒーローなのだと実感したNHK杯・男子シングルSPの巻。
「できる」と言って、「やる」男!

これがスーパーヒーローというものか。改めて震えるような想いです。フィギュアスケートGPシリーズ・NHK杯、そこにはスーパーヒーロー・羽生結弦氏が君臨していました。強いのはもちろんとして、その戦い鮮やかなり。勝った負けたを超えて、神々しさすら覚えました。拝みたい、心から拝みたい。羽生氏が吸って吐き出した酸素を取り込むだけで、健康になれる気がする!

今季の滑り出しは決していいものではありませんでした。昨季患った怪我の影響もあって、スローペースでの立ち上がり。出場した大会でも主にジャンプのミスが目立ち、得点としても伸び悩みがつづいていた状況。昨季が世界最高記録連発のシーズンだっただけに、不安視される向きもありました。世界では新たな才能も躍動しているだけに、不安視される向きもありました。僕も、クチでは「このスロー調整こそが世界選手権につながる最良の道」とは言っていても、気楽ではいられなかった。

しかし、彼は「(自分を超えることが)できる状態です」と力強く言い切った。

そして、鮮やかに叩き出した伸びしろたっぷりのSP103.89点。

カッコイイイイイイ!!

あぁ、やっぱりスーパーヒーローの心持ちと、一般大衆のそれとは全然違う。彼の人となりから言えば、当然そう言うのだろうけれど、迷いなくそれを言い放ち、そして見事に実行してしまうなんてスゴすぎる。一切の予防線など引かずに、一番困難な道を走り抜けていく姿。もともと漫画の主人公のような人物ではありますが、まさに漫画でした。「こうあってほしい」をすべて実現してくれる人がいる。それを心から応援できる自分がいる。素晴らしい出会いに感謝しかありません。

↓彼を見つめる国民の目は、きっとさっとんのようにネットリしている!

みんなそうだよね!仕事の手を止めて見ちゃうよね!

そろそろ会社のホワイトボードに「羽生氏打ち合わせ」って書いて抜け出しても許されるよね!

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感想(1件)



注目の男子シングル。いつ以来だろうと思うライブ中継は、さすがNHK。インターネットの公式配信がダメとは言わないけれど、やっぱりテレビで見たい。テレビでみんなで見守りたい。そのほうがたくさんの気持ちを乗せ、たくさんの喜びを分かち合える気がするから。そして、やはり全部を見守りたい。強い弱い、勝った負けたじゃなく、そこに連なるすべてに意味がある。ありがたい気持ちを抱きながら、BSが映る貴重なテレビで「羽生氏打ち合わせ」を開始します。

「4回転」の歴史をひも解き、その起こりから、ヤグディン・プルシェンコ・本田武史らの空中戦を振り返る。そして、連なる新時代、今を見る。贅沢です。僕は今、歴史の最高峰を見ている。歴史的ヒーローを超えるスーパーヒーローたちの戦いを今見ている。4回転ルッツ、4回転フリップ、4回転ループ、新たな時代がまわり始めている。

そんな緊張感を高める僕に、羽生氏は四つん這いになって激しくウォームアップする姿を見せつけてきます。ビールマンポジションをも可能とする柔軟な腰がクイックイッと動く。クイックイッと。首をあげたり下げたりしながら、クイックイッ。そこに鈴木明子さんが「出し切ってほしい」というコメントを被せてくる。何てこった!今日は、ものすごい戦いになりそうです!

そして始まった試合。場内は満員、大きな拍手が鳴り、各国の国旗が揺れる素晴らしい環境。この雰囲気は、「4回転トゥが失敗して3回転になったので仕方なくコンボのセカンドジャンプをダブルに落とす」という不本意な演技で終えたコリヤダの顔に笑顔を呼び戻すほど。テレ朝なら絶対にカットされたラトビアのヴァシリエフスの独創的なスピンやカッコイイ決めポーズ、それを隣で見守るランビエールなど、序盤からイイ場面の連続に「やっぱりNHKやな…」「NHK4、NHK6、NHK8、NHK5、テレビ東京でええんや」という感謝があふれてきます。

そして、地上波に切り替わる絶妙のタイミングで登場したのは、今回とりわけ大きな注目を集めるアメリカのネイサン・チェン。4回転ルッツと4回転フリップを身につけ、サルコウ・トゥループを含めて4種の4回転を跳ぶジャンプキング。できることのすべてをやり切ったなら、世界の頂点すらうかがえる期待の新星です。僕は少しの恐れを抱いて見守る相手とカウントしていました。

しかし、羽生氏は違った。自分が跳ぶ4回転ループよりも難度の高いジャンプを跳ぶ選手の登場を、「手強い相手」と見るのではなく、「自分ももっと伸ばせる」という伸びしろと認識していた。そうか、これがスーパーヒーローの考え方なんだ。強いヤツが出てきたら、「オラ、ワクワクしてきたぞ!」となるのがスーパーヒーローなんだ。相手の技量を讃えつつも、負けるつもりなどサラサラない目の光。自分を信じ、自分の伸びしろを信じている揺るぎない目。その目を少しマネしながら、注目のライバルの演技を見守ります。

冒頭の4回転ルッツは派手に転倒。つづく4回転フリップ+3回転トゥループのコンボはクリーンに決めてきますが、3つめのトリプルアクセルでも手をついてしまうなど、ジャンプに精彩を欠く演技。しかし、ジャンプだけならここまで上がってはきません。スピン、ステップでも完璧ではないもののレベルと加点を取るチカラがある。全体をまとめた上に、超絶ジャンプが乗っているからこその「跳ね具合」。この選手にあと1年2ヶ月あまりも時間があるのですから、どこまで伸びるかわかりません。負けないためには、自分の限界を追わないといけないですね…!

↓これだけミスがあっても87.94点!演技構成点も標準以上だ!


「羽生結弦がいる大会」を戦う意味!

かつて、世界王者を執拗に追い回していたストーカー風挑戦者のことを思い出す!

このミスを糧にして、また強くなってしまいそうだ!

いっそ、アクセルも4回転にしたら上手く跳べるんじゃん!?

つづいて登場したのが日本の田中刑事さん。今回は日野龍樹さんと合わせて、「同級生」が並び立つという思い出に残る大会です。そこで輝く敏腕刑事。世代の先頭に追いつけ、追い抜けという気持ちが、冒頭の4回転サルコウに挑ませ、そしてこらえさせた。トリプルアクセル、後半のコンボとジャンプを次々に決めていくと、タンゴのステップで観衆の拍手を引き出します。演技後、自然に起こるスタンディングオベーション。さすが日本のファン、田中刑事さんがひとつ階段を上がったことを感じているかのよう。来季の戦いに名乗りをあげる、自己ベスト更新です。

↓まだ伸ばせるな!必要な武器は持っている、世界を目指せ!



GPシリーズの表彰台を狙うチャンスだぞ!

フリーでは超敏腕刑事にもう一段進化だ!

前半グループ最後となったのはジェイソン・ブラウン。これだけラブが伝わってくる選手もなかなかいません。演技としては、決してよい出来栄えではなかったかもしれませんが、大きく足を広げる得意のバレエジャンプなど、見せ場は十分。この選手が得意ではない4回転に挑みながら、本来の「楽しいスケート」を失わずに滑っているというのは、今がイイ時代だなと感じさせるひとつの事例。みなが挑戦する意識を持ち、その中で個性を光らせている。「ようこそNHK杯へ!きてくれてありがとう!」です。

↓ヘンな外人タレントじゃないです!親日家のフィギュアスケーターです!


「場内のお客様に申し上げます」
「オニギリを投げないでください!」
「オニギリがほかのお客様に当たるなど」
「オニギリを投げるのは大変危険です!」
「本人はぬいぐるみを投げてもらって」
「それをチャリティーで寄付するそうです」
「ですので、絶対にオニギリは投げないでください!」
「ツナマヨならいいとか、味の問題じゃないです!」

キミ、そろそろ日本のバラエティいけるだろ!

コンビニで人気のおにぎり全部当てるまで帰れないヤツとかどうかな!

一息ついて後半グループへ。しかし、そこにはひとつの違和感が。一瞬、画面が汚れているのかと思ったのですが、何と羽生氏のパンツが白じゃない。紫色になっている。白パンをやめて、プリンスの紫色に寄せてきた。そして、パッとジャージをはだけると観衆からも「キャーッ!」という大きな反応が。SNSを駆け巡る「ルマンドみたい」という感想。テッカテカのパンツに浮き上がるパープルバナナ。ケツ。衣装だけで根こそぎ持っていきました。こうなるとわかっててやってるんだろうなぁと思うと、ホント憎らしい!前髪すごくイイ感じ!悔しい!お尻プリップリ!叩きたい!

↓「いつ脱ごうかなぁ(ニヤニヤ)」って考えてたんだろうなぁと思ったら、何かジタバタする!


踊らされてる!完全に踊らされてる!

男の洋服見て騒いでるとか、どうかしてるわ!

すごい目を凝らして見てるのに、パンツラインが浮き上がらないってのも悶える!

何でだろう!謎だ!

安心してください、はいてますよ。 [ とにかく明るい安村 ]

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感想(3件)



後半グループ1番手のビチェンコは4回転の失敗などもあって点数は伸びませんが、引きつづき会場は温かい。「ジャンプこけたら勝負は終わり」という側面は否定できない競技ではあるものの、出来上がった日本のファンは、それぞれのいいところを見つけて、ちゃんと楽しんでいけるのが素晴らしい。楽しい踊りには楽しい手拍子でしっかり応え、いい雰囲気で後半の幕を開けます。

つづく日野龍樹さんも「同級生」のひとり。遅れてきた同期がついにGPシリーズの舞台に立つ。その感慨は、場内をひときわ熱くさせるかのよう。冒頭の3回転+3回転、つづくトリプルアクセルと緊張のジャンプは無難に成功。中盤からは手拍子がずっと鳴りつづけ、頑張れ頑張れと後押しをしていく。これがホームグランプリだという温かい空気。演技後に大きく吐き出した息は、安堵の息か。「代打」であることの居心地の悪さをかき消すほどの奮闘は、きっと観衆の心にも残るものだったと思います。点数を超えて、すごくイイ演技でした!

↓自分との戦いに勝った!日野龍樹を出してよかったと思える演技だったぞ!

フリーも頑張れ!

フリー、トータル、全部で自己ベスト更新しよう!

去年の全日本の213.17点をISU公認大会で超えていけ!

つづくカナダのバルデは4回転こそないものの、独創的な入り方などでスピンを中心に魅せる演技。これから始まるホットミュージックタイムを前に、しっとりとした空気を作ってくれました。さぁ、いよいよお待ちかねの羽生氏登場。バラードのあとにドーンとアップテンポを持ってくるライブのセットリストのように、パープルバナナが「Let's Go Crazy」で躍動します。

まずは冒頭の4回転ループ。この日はステップアウトこそするものの、しっかりまわりきって着氷。前後のイーグルサンドもしっかり入れてきます。スケートカナダでは単独ジャンプになってしまった4回転サルコウも、3回転をつけてコンボにしてきました。次のフライングキャメルスピンに入る際には、入りに集中するためか「CRAZY!」の声に合わせて頭を破裂させる振り付けをスルーしますが、スピン終わりにはウィンクをつける大サービス!

「OH!NO!Let's GO!」のトリプルアクセルは相変わらずの見事なデキでGOE満点をゲット。GOE満点をとっておいてから「アクセルの完成度を上げたい」と言い放つ、羽生ギャグの前フリとしても完璧でした。その後の変形のランジ姿勢でも、指差しの振りが微調整されていたりと、細かなアップデートが各所に施されています。足換えのシットスピンで、一番最後の姿勢のときに何か手がブラブラしているなと思ったら、リズムをとるように指パッチンしていたりも。ゴメン、それは気づかんと思うわ!

それにしてもよく動く。ステップ中のギターソロに合わせてヒザが氷につくところまで腰を落とす動きには、肉体的な調子のよさも感じさせます。調子のよさとミスがなくなったことで、プリンスの曲との調和もグッと増してきた感じがします。スピンの入りや、スピン中でさえも、音ハメをしている様子などが、カチッカチッとハマる音とともに伝わってきます。決めのドヤ顔と、もうちょっとだったなという悔しさは、次のCRAZYへの期待を煽るかのよう。グッとよくなって、ものすごく楽しいプログラムに仕上がってきましたよ!

↓「もうちょっと」の伸びしろを残しながらの103.89点!110点が見えてきた!


ループの減点を加点に変えれば5点は伸びる!

スピンやステップは昨季の仕上がりまでいけばまだとれる!

演技構成点もミスがなくなればまだ伸びる!

パープルバナナが凄い勢いで世界最高に迫ってくる!

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感想(0件)



これを見せられては、その後に控えるホクスタイン、ナム・ニュエンもやりづらかったか。どこか浮足立ったような滑りでジャンプでの転倒がつづく演技に。まぁ、NHK杯で、ユヅル・ハニュウがアレを滑ってしまったら、しょうがないですかね。アレは最後にしてほしかったですよね。ライブならアレでドーンと盛り上がって「ありがとうございました!」で帰るヤツですからね!

紫という古来より世界各地で高貴なる色とされてきた衣装をまとい、リンクを支配した羽生氏。「白よりめっちゃ見やすいです!」という以上に、やはりプリンス感という意味でも紫のほうが出ている気がします。自分の演技を自己分析して改善してくる能力も含め、お見事なショートプログラムでした。

大会全体を考えてもこういうドーンと盛り上げるプログラムがあると嬉しい。ハビエル・フェルナンデスがドーンと盛り上げてハッピーにさせるみたいな効果を感じます。これは羽生氏のスケーターとしての新境地なのかもしれません。いつかこのプログラムを、踊りながら見たい。発声可能&ダンス可能アイスショーとか、プロ転向の際にはぜひ企画してほしいもの。ハニュウ・オン・アイスの第一部フィナーレにオススメしておきます!

いろいろ考えた最終的なケツ論としては「Tバック」だと思います!