「世界最悪の人権侵害国家」と呼ばれる北朝鮮。その中でも、とりわけ政治犯収容所における人権侵害は深刻だ。内部では暴力、飢餓、強姦、強制堕胎、拷問、公開処刑など、ありとあらゆる人権侵害が行われていると指摘されている。

当然、国際社会からの厳しい批判にもさらされているが、それにもかかわらず北朝鮮は政治犯収容所の運営を続けていることが明らかになった。

これはアムネスティ・インターナショナルが、今年5月と8月に撮影した2ヶ所の政治犯収容所の衛星写真を比較、分析して明らかにしたものだ。

清津(チョンジン)にある25号教化所は、名称こそ教化所(刑務所)だが、実際は入ったら一生出られない完全統制区域の政治犯収容所だ。

ここで、警備哨所が41ヶ所から47ヶ所に増設されたことが確認された。また、収容所から鉱山に向かう道が3本増やされ、火葬場と推定されている施設の屋根が葺き直されていることも確認された。

さらに、耀徳(ヨドク)の15号管理所も、2014年12月から今年8月までの間に、全域で活発に農作業が行われ、各種施設も維持されている。

これらの動きからアムネスティは、北朝鮮当局がこれら収容所の運営を継続するだけではなく、新たな投資すら行っていると結論づけた。

国連の北朝鮮人権調査委員会(COI)は、2014年2月に発表した最終報告書で、北朝鮮には4ヶ所の政治犯収容所があり、8万人から12万人の政治犯が収容されていると明らかにしている。