【お昼寝タイプ別診断】健康状態と睡眠状態を振り返ってみる

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GoogleやNIKEといったトップ企業の中には、昼寝を推奨している会社があります。仕事の合間に積極的に昼寝をとることを「パワーナップ」と呼び、午後の仕事を精力的・効率的に進めるために有効とされています。Fuminners(フミナーズ)読者のみなさんも、許される環境であれば、職場で昼寝を取り入れているかもしれませんね。
さて、適切な昼寝は忙しくて睡眠不足気味の現代人の健康を手助けしますが、実際に昼寝をする人たちは、どんな理由で寝ているのでしょうか。午後の仕事に備えて? まさか、昨日夜更かしして眠いだけ? 米国で、昼寝に関する調査が行われ、なかなか興味深い結果が出ていますのでご紹介します。

昼寝をする理由は大きく5つに分類できる!

カリフォルニア大学の研究チームは、大学生430人に「どんな理由で昼寝をするのか(滅多に昼寝をしない場合、すると仮定して)?」と質問し、用意した29個の理由から回答を選んでもらうという調査を行いました。さらに昼寝の習慣の頻度や長さ、昼寝を含めた睡眠習慣や日中の集中力、ストレスや健康状態などについても質問をし「昼寝と健康状態」の分析を行ったそう。
 
その結果、昼寝をする主な理由は5つに分類できることがわかりました。また、それぞれの理由ごとに、健康状態や睡眠状態もおおむね分類することができたのだそうです。
 
昼寝をする5つの理由と、その背景は下記の通りです。
 

1.調整不全(Dysregulative)タイプ

特別な理由(夜勤、騒音、体調不良、鼻炎など)で睡眠パターンが狂った時に、自分の睡眠スケジュールを元に戻すため昼寝をするタイプ。
 
〜調整不全タイプの人の健康・睡眠状態〜

健康には大きな問題なし。外的要因が原因となって睡眠スケジュールが崩れることが時々あっても、日頃の睡眠の質自体は悪いわけではない。研究チームでは、この理由で昼寝をする人が最も多いと予測していたにもかかわらず、実際は最も少なかったそう。

 

2.元気回復(Restorative)タイプ

日中に力が出なくなる、あるいは猛烈な眠気を催すことで休息が必要だと感じて昼寝をするタイプ。自分のことを睡眠不足や、疲れていると感じている人が多い。
 
〜元気回復タイプの人の健康・睡眠状態〜

夜型の人が多い。健康状態は良好、日中の注意力もそれほど散漫ではない。慢性の睡眠不足や極度の疲労により、昼寝をして一時的に睡眠を補うことを身体が求めている。男性よりも女性に多い。

 

3.感情的(Emotional)タイプ

抑うつ症状やストレスが理由で昼寝をするタイプ。人間関係や仕事上の問題から一時避難したい、または単に退屈になったからという理由で昼寝をする。
 
〜感情タイプの人の健康・睡眠状態〜

身体の機能や健康状態が低下している可能性が高く、注意が必要。昼寝の理由が睡眠や心身の問題に強く関連しているのは、このタイプのみだった。

 

4.欲求(Appetitive)タイプ

「昼寝をすると元気が出る」という理由で、毎日のスケジュールに自発的に昼寝を組み込んでいるタイプ。
 
〜欲求タイプの人の健康・睡眠状態〜

昼寝を毎日の習慣にしているが、昼寝によって夜の睡眠が短くなったり、昼寝の後にボーッとしたりすることはない。白人よりアジア系に多い。この調査の参加者が選んだ理由で、一番多かったのはこのタイプだった。

 

5.意識(Mindful)タイプ

昼寝をするのは「集中力アップ、エネルギーアップなど良いことづくめである」という情報があるから、というタイプ。実体験から「昼寝が良い」と感じて昼寝を取り入れる「欲求タイプ」と異なり、外からの情報で昼寝を取り入れている。「昼寝をして成功した」と書かれた本などを参考にしている人が多い。
 
〜意識タイプの健康・睡眠状態〜

健康や睡眠状態よりも、目標を掲げることやライフハックに関心がある。昼寝をする理由と健康状態や睡眠状態との間に、関連は見出せなかった。


 
「なぜ昼寝をするのか?」とわざわざ理由を考えることはなかなかないですが、調べてみるとそこから色々なことが分かるんですね。自分ならどのタイプかな? と考えてみると、健康状態の指標になるかもしれません。
今回は大学生を対象とした調査でしたが、社会人を対象にするとまた異なる結果になりそう。昼寝の理由もさらに細かく分析すれば、健康状態や睡眠状態について、もっと意外なことがわかるかも…? 更なる研究に期待です!

 
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参考:
Researchers Came Up with 5 Different Napping Personalities. Which one Are You?
論文:
To Nap, Perchance to DREAM: A Factor Analysis of College Students’ Self-Reported Reasons for Napping
Duggan KA, et al., Behav Sleep Med., 2016 Jun 27:1-19

photo:Thinkstock / Getty Images