鍋の楽しみは最後の締めにあるのだが

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鍋が美味しい季節になった。鍋は野菜たっぷりで栄養満点、低カロリーのへルシーな食事と思われている。みんなでワイワイ囲んで、最後は肉や野菜から出た絶妙なだしのスープにご飯を入れて雑炊で締める......。

もうたまりませんネ。しかし、その雑炊は待った! カロリー爆弾で「冬の激太り」の元凶になるという。では、鍋の締めは何を入れたらいいのだろうか。

「糖質&脂質スープ」を全部飲み干す羽目に

「鍋の締めの雑炊はやめておきなさい」とアドバイスするのは、多くの健康テレビ番組でおなじみの管理栄養士・望月理恵子さん。週刊誌「サンデー毎日」(2016年11月27日号)の「冬に効く! 食と健康のウソホント」の中でこう語っている(要約抜粋)。

「鍋で煮込んでいると、ニンジンやダイコンなどの根菜類に入っている糖質がスープに流れ出ます。グツグツ煮込めば肉類の脂もスープに溶け、『糖質&脂質スープ』のような状態に......。根菜類はさっと煮る、締めの料理は種類を選ぶ。鍋のスープは全部飲まないのがポイントです」

締めを雑炊にすると、スープをすっかり飲み干すことになるから、肥満の元になる。おまけに、雑炊を作る過程でさらに煮込むので、スープに溶け込んだビタミンBやCが長時間加熱により損失してしまう。また、もともとの塩分や糖分、脂肪も加わるため、スープを飲む栄養面のメリットが少なくなる。雑炊は確かにおいしいが、健康面を考えるとデメリットが大きい。

鍋の最後の「締め」と言えば、「コメ(雑炊)」「うどん」「ラーメン」が三大人気だが、それぞれカロリーはどのくらいあるのだろうか。健康サイト「薬膳DEシンプルライフ」(2016年9月30日付)の「鍋の締めに雑炊は高カロリー!? ラーメンやうどんは?」を見ると、次のように1食分のカロリーを調べている。

(1)雑炊230グラムで377キロカロリー(具材の鶏肉をはぶくと309キロカロリー)。

(2)ラーメン250グラムで353キロカロリー。

(3)うどん250グラムで265キロカロリー。

これをみると、雑炊が一番高く、うどんが一番低い。鍋の具材によってもカロリーは変動すると断っており、この数値にはスープのカロリーは計算されていないので、麺と違ってスープを全部吸収する雑炊は実際にはもっと高くなる。

「締めの前に食べる鍋のカロリーは、最低でも500キロカロリーあります。そこに雑炊まで食べてしまうと、もうそれだけで成人女性の一日分のカロリー(1300〜1600キロカロリー)の半分以上をとってしまうことになります!」と警告している。

うどんや春雨代わりにシラタキがベストの締め

そこで、同サイトで勧めるのが、まず、うどんだ。うどんはスープの吸収率がコメほど高くないし、雑炊のようにスープを全部飲み干すことがない。また、製麺に脂を使用しないため、他の麺に比べ消化が早くエネルギーとして吸収されにくい。しかし、一番いいのはシラタキだという。シラタキは100グラムで6キロカロリーと、ほぼノンカロリー。鍋によく入れる春雨(水に戻して100グラムで85キロカロリー)の代わりに使ってはいかが。

前出の望月理恵子さんも「サンデー毎日」の記事の中で、一番のオススメと強調しているのがシラタキだ。また、ダイエットに「○な鍋」「×な鍋」として次の例をあげている。

(1)○な鍋:スープの素は、水炊き、鶏白湯、トマトスープ、醤油など。具材はシラタキ、コンニャク、キノコ類、葉野菜、貝類、つみれ、鶏むね肉(皮なし)、鶏ダンゴ、タラなど

(2)×な鍋:スープの素は、すき焼き風、味噌、ゴマなど。具材はブリ、練り製品、バラ肉など。