「君の名は。」例のシーンが展望台の窓に映し出されるので、スマホ片手に鑑賞してきた

写真拡大 (全19枚)

映画『君の名は。』の大ヒットっぷりと言ったら、今さら言うまでもないでしょう。AR三兄弟の川田十夢さんは、この状況を「ずっと1位ですよね。ベストテンでの『ルビーの指環』みたいな」と表現。寺尾聰になぞらえて、激賞しています。

この発言が飛び出したのは、六本木ヒルズ展望台東京シティビューにて11月22日に開催された「HUAWEI presents 星空のイルミネーション」プレス内覧会において。11月23日より一般公開されている同企画では、スマホで夜空の星を操るプロジェクションマッピング「星にタッチパネル劇場」と『君の名は。』がコラボレーション! 映画のワンシーンが夜空のシアターで鑑賞できるという仰天体験を味わえるのです。


夜景を一望できる窓16面が『君の名は。』を映し出すスクリーンに変身!


今回のプレス内覧会には、「星にタッチパネル劇劇場」をプロデュースしたAR三兄弟の川田十夢さんとプラネタリウム・クリエーターの大平貴之氏が登壇しています。


というわけで、まずは『君の名は。』とのスペシャルコラボのデモンストレーションが行われます。都心の夜景を一望できる展望台の窓16面が、プロジェクションマッピングを映し出す巨大なスクリーンに変身!





大平 『君の名は。』がこのスクリーンでどれだけ綺麗に映るかなと心配してたんですが、すごく鮮明に出ててびっくりしました。このスクリーンって絵が見えてますけど、後ろが透けて見えるんですよ。普通に星が見えるんで、膜が貼ってあるかと思ったんですけど違うんですよね?
川田 ちょっと言いすぎかもしれないですけど“秘密のフィルム”が貼ってあります。工学的な話ですが。

実は当日、『君の名は。』監督である新海誠氏よりビデオメッセージが届けられています。
「僕が監督した映画『君の名は。』の中で、主人公の瀧くんと、彼が憧れる奥寺先輩のデートの場所に、今みなさんがいらっしゃる六本木ヒルズ展望台東京シティビューを使わせていただきました。六本木ヒルズ展望台東京シティビューの窓に映る『君の名は。』がどのようなものになっているのか、AR三兄弟がどのような現実を拡張してくれたのか、それを楽しんでいただければと思います」(新海監督)


川田 監督とは、大学の先輩後輩だったんです。最近知ったんですけど。
大平 新海さん、最近すごいですよね。

川田 もう一個、ここ六本木ヒルズのこの場所にシーンがあるんで、それを観ながらおしゃべりしたいんですけど。これは、まさにこの場所ですよ。


川田 東京という町並みとか時間とか季節を浮かび上がらせるということを、こういう場所からやったら、日本に色んな方がいらっしゃる時に見せ方が変わってくるんじゃないかなと思いました。

この巨大なスクリーンは観客である我々がスマホを用いて操作できるそう。URLをブラウザに入力してタッチパネルに接続。そこから好きな機能を試すことができます。


川田 例えば「星に願いを」と言って自分の願いごとを流れ星にしたりとか、「星座の作成」という機能で自分のオリジナルの星座を作って呼び出すことができます。あと「星空の世界旅行」では、世界の各都市から見上げた星空を再現します。今、ロンドンの星空はどうなっているのか。空にはこんな光景が広がっているとか。あと基本機能なんですが星の明るさを照明器具みたいに変えられたらと思っていたので、明るさを変えられます。「星の数合わせ」は、星の数を増やしたり減らしたりできる機能です。


この「星にタッチパネル劇場」は、日の沈む17時頃から閉館時間まで楽しめるそうです。

宇宙に放り出されたかのように上も下も星空


同展には、他にも見どころがある模様。360度満天の星に囲まれ、宇宙空間に降り立ったかのような体験ができる2つのプラネタリウムエリアが登場します。こちらを手掛けたのは、プラネタリウム・クリエーターの大平貴之氏。

●上から下まで360度が星空の「空中プラネタリウム by MEGASTAR」


まずは、全方位型「空中プラネタリウム by MEGASTAR」から解説していただきます。
大平 プラネタリウムは上に星が見えるんですけど、今回は下にも星空が見えるんですね。空中浮揚っていうんですか?
川田 宇宙に放り出された感じですよね。さっき見せてもらったんですけど、びっくりしました。無重力みたいになりました。「歩いて大丈夫なのかな?」って。
大平 ところどころ、途中で落とし穴がありますからね。ブラックホールに落ちる穴が。
川田 皆さん、これウソ情報ですからね。


大平 だいたい1千万個の星を投影しています。「MEGASTAR」はお台場科学未来館ですとか各地のプラネタリウム施設で展開されてましてこれ自体は珍しいものではないんですけど、床に鏡を張って上から下まで星空を見られるというのが今回の一つの目玉です。360度のプラネタリウムというのはいくつかの事例がありますが、これは球体のスクリーンを作るのではなく、床に鏡を張ることによって擬似的な空間を作ってるものですから、お客様が自由にその中を歩くことができます。


大平 ちなみに、今映し出している星は1等星から12.5等星までおよそ1千万個になります。これでも宇宙にある星の中ではほんの一握りですけども、これだけの星がある。

●宇宙の中を散歩する「3D SKY WALK」
最新の観測データをもとに再現された膨大な星が、新開発の自然発光方式で立体的に空間に浮かび上がる「3D SKY WALK」も登場です。


大平 「3D SKY WALK」とは何かと簡単に説明しますと、星が3Dなんですね。眼鏡をかけて3Dになるのはよくあると思うんですが、眼鏡をかけないで3Dなんです。狭い部屋なんですけど、向こうの方まで見えます。壁がないんですよ。


大平 宇宙の中を散歩して、特定の座標から見ると星座が見えるんですね。でもそこから場所を離れていくと星座が見えない。言葉にすると難しいですから、ご覧いただくとこういうものかとわかると思います。
川田 我々が星座として認識しているのは、地球から見るとその形に見えるということですよね。
大平 そうですね。オリオン座って、横から見るとオリオンに見えないんです。
川田 星座を横から見たことないですよね。そういうことが楽しめる空間だと思いました。

鉄隕石からつくられた日本刀を天野喜孝氏が擬人化


「HUAWEI presents 星空のイルミネーション」と、2017年1月9日まで森美術館にて開催「宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ」を併せて楽しめるセット券「流れ星セット」が11月23日より販売されています。「星空のイルミネーション」と「宇宙と芸術展」を回遊すれば、さまざまな宇宙観を満喫することができるわけです。
また「宇宙と芸術展」では、「流星刀」(鉄隕石からつくられた日本刀)の人気を受け、ファイナルファンタジー等のキャラクターデザインを手がけた天野喜孝氏が流星刀を擬人化!



プレス内覧会では、天野氏がそちらの解説をしてくれました。


天野 刀というのは使われる物ですが、それを誰が使うのか? 人間はなくなっても刀とか物は残りますから、100年、200年、1000年残った時に誰が使ったらいいか考えた時に、使うであろうという近未来のキャラクターとして描きました。剣を持って挑むというか闘うというか、誰かを斬るわけですよね。何かに向かってこの刀を使って挑んでいく、何かが起きる前の瞬間を描いた。そういう絵です。
――マントの色が印象的ですが、どういうイメージでその色を選択されたのでしょうか?
天野 やっぱり、ブルーが基調なのかなと思いました。あと本当はバックを真っ黒くしてもいいのかなと思ったんですが、あえて空間の中にポンと浮かんだ感じで。煙というか蒸気、ボヤの中をこちらの方へ歩いてくる感じなので、白を基調にしました。あと、この鎧は羽織る“和”のイメージで描きました。
――いちばん隕石のイメージが表れているのはどこだと思いますか?
天野 隕石というのは地球以外のところから来てますよね。そこから作られたというので、まず未来的な感じがしたんですね。侍と未来。あと、刀には特別なものがあるような感じがするんです。使う人を選ぶようなイメージがあって。


天野 隕石から作ったということは使う人も特別な人なんじゃないか? と思い、そこからイメージしました。

見どころはたくさんですが、やはり驚愕は特別なスクリーンで鑑賞する『君の名は。』でしょうか。ロマンチックです。
(寺西ジャジューカ)