photo by Gage Skidmore (CC BY-SA 2.0)

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11月9日、トランプ勝利を受けてマーケットは大混乱。暴落後の急反発というジェットコースター相場、常勝トレーダーたちはいかに稼いだか? そのトレードを追った

 アメリカはもとより、日本も連日トランプ氏の話題で持ちきりだ。「TPP反対」「米軍駐留経費の負担増」といった公約を掲げてきただけに、その悪影響ばかりがクローズアップされているのだ。が、一足早く「トランプバブル」に沸いた人も。11月9日以降の“トランプ相場”で荒稼ぎしたトレーダーたちだ。

「9日はマイナス300万円でしたが、翌日からの株の反発で含み益も合わせて、9〜11日の3日間で300万円超の利益が出ました」

 こう話すのは資産2億円超の株トレーダー・かぶ1000氏。安値に放置された割安・高配当銘柄を仕込んでじっくり値上がりを待つのが氏の得意とするトレードだが、今回は日経平均先物が利益の上乗せに寄与したという。

「大方の予想はヒラリー勝利だったのに、9日の日経平均は寄り付き直後100〜200円程度しか値上がりしなかった。それで『ヒラリーが勝っても上値は知れてる』と判断して、トランプ逆転勝利のリスクヘッジも兼ねて9時半頃から日経平均先物を売り始めた。直後にトランプの追い上げが伝わり急落したので、昼前に利確。ところが、昼休み中にトランプ優勢となって、さらに大暴落……。そうしたら投資家仲間がLINEで『日経平均採用銘柄が全部値下がりだ』って呟いたんです。225銘柄すべてがマイナスなんて稀。これは売られすぎだと思って1万6170円から先物を買って反発後に利確し、結局、先物だけで100万円ほどの利益が出ました」

 9日の日経平均は1000円安を記録した後、10日未明にかけて全値戻しを達成。バカ勝ちトレーダーたちは見事にこの暴落&暴騰相場を乗りこなしたのだ。10億円トレーダーのテスタ氏も話す。

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「僕もマーケットはヒラリー勝利を織り込んでいるので、先物を売ったほうが逆に触れたときのリターンがデカいと考えたクチ。それで朝方から先物を売り増していきました。『トランプ勝利なら日経平均は最悪1000円安』というのが大方の予想だったので、僕なりに急落しても800円安が妥当だろうとシミュレーションしていた。それで利確したら、1000円安まで到達。『さらに何百円も下げないだろう』と判断して、買いに転換して反発を取っていきました」

◆日経平均先物の売買でプラス1712万円に!

 結果、一日で稼ぎ出した金額はなんと1712万円! 並の投資家なら有頂天になること間違いなしだが、テスタ氏はいたって冷静に自身のトレードを振り返る。

「一番うまくトレードできたと思ったのは、その日一度だけした損切り。先物が反発すると思って買ったら、もう一段下げたので150万円ほどの損切りをしたんです。それまでに十分利益は出ていたから含み損を耐えることもできたんですけど、スッパリ切ったあとに先物はさらに100円近く下げた。値動きに集中していたからこそできた最善のトレードでした」

 勝ちトレードよりも、一度の損切り。継続して勝ち続けるためには、自身のトレードを貫徹できたか否かのほうが大事なのだ。それはFXも同様。億超えトレーダーのぶせな氏も次のように話す。

「9日は7時から25時半までほとんど休憩も取らずにトレードし続けました。一日で60万円近くのプラスに終わって、結果としては満足していますが、ミリオン(100万円)を目指して最後の最後にポンド/円に手を出して、大きな損切りをすることに。欲を出した自分を反省しています……」

 9日のドル/円は日経平均同様、トランプ巻き返しの報道を受けて10時過ぎから急落。105円台半ばから101円台前半まで4円以上も下げた。この間、ぶせな氏はドル/円を中心にスキャルピング。だが、昼過ぎまで思うようなトレードができなかったという。