ミルメーク......と聞いて、学校時代の給食を懐かしく想い出す人もいるだろう。給食の牛乳に入れる調味料のことだ。コーヒー味、ココア味、いちご味などさまざまな味があって、牛乳が苦手な人も、おいしく飲めると人気だった。

一方、「ミルメークって何?」、何のことだか分からない、聞いたこともないという人もいる。ミルメークが学校給食に出なかったところもあるようだ。

そこでJタウン研究所では、「ミルメーク、給食に出た?」に関して、都道府県別にアンケート調査を行った(総投票数1225票、2016年10月6日〜11月22日)。

はたして、その結果は......。

「出た」率が高くないのは、〇〇?

「ミルメーク、給食に出た?」という問いかけに対しての結果を見ると、「出た」は786票、64.2%。「出ない」は439票、35.8%だった。下の円グラフをご覧いただきたい。


「ミルメーク、給食に出た?」調査結果(Jタウンネット調べ)

ミルメークが「出た」と答えた人の率を、0〜50%、51〜70%、71〜90%、91〜100%と、4段階に分け、比較を試みた。その結果を色分けすると、上のような日本地図になった。都道府県別に見てみよう。

東日本をざっと見渡してみよう。ミルメークが「出た」と答えた人の率が91%以上の赤い色は秋田、山形、栃木、群馬、長野など。「出た」率71〜90%のオレンジ色は、東北・関東・甲信越に見られる。岐阜・長野辺りから北上して、岩手・秋田まで、「出た」率は相当に高そうだ。どちらかと言えば、赤やオレンジが目立っているエリアと言えるのではないだろうか。

一方、西日本、とくに関西地方を見てみよう。「出た」率0〜50%のグリーンが、大阪・京都・和歌山にかたまっている。「出た」率51〜70%の黄色も、滋賀・兵庫・奈良に......。関西の「出た」率はけっして高くない。

また関西以外の西日本、中国・四国・九州地方になると、オレンジ色や赤が増えてくるような気がする。もっとも広島・香川・長崎・鹿児島・沖縄は例外でグリーン、「出た」率0〜25%ではあるが......。

こうやって日本列島を俯瞰してみると、総じてバラつきが大きくエリア的な特徴は見出しにくいものの、関西については「出なかった」が優勢といえそうだ。。いったいなぜなのか?他の地域は、レッド・オレンジが大勢を占めているのに......。


家庭用ミルメークコーヒー(大島食品工業ウェブサイトより)

もう一つ、不思議な点がある。ミルメークを製造・販売している大島食品工業の本社は、愛知県名古屋市である。お膝元である愛知県の「出た」率は68.9%で、イエローだ。「出ない」率31.1%に比べれば高いが、本来ならばもっと高く、オレンジやレッドでも良さそうだ。

実は、これには理由がある。愛知県の中で、名古屋市だけは学校給食に採用されていなかったためだ。「出ない」率31.1%はおそらく名古屋市出身者と思われる。

このミルメーク、学校給食用だけでなく、現在は、家庭用も販売されている。家庭用ミルメーク(20個入、5個入など)は、大手スーパー・ドラッグストア・100円ショップなどで販売されている。