日本の道路は日本製の自動車で埋め尽くされ、韓国では韓国車がシェアの大半を占める一方で、中国では日本やドイツなどの外国系が多く、中国メーカーのクルマは少ない・・・この状況は、ある種の「愛国心」を持った中国人にとってはさぞや歯がゆいことだろう。世界には中国メーカーの自動車が自国以上にたくさん走っている国があると聞けば、多少の慰めになるだろうか。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本の道路は日本製の自動車で埋め尽くされ、韓国では韓国車がシェアの大半を占める一方で、中国では日本やドイツなどの外国系が多く、中国メーカーのクルマは少ない・・・この状況は、ある種の「愛国心」を持った中国人にとってはさぞや歯がゆいことだろう。世界には中国メーカーの自動車が自国以上にたくさん走っている国があると聞けば、多少の慰めになるだろうか。

 中国メディア・今日頭条は22日、「全世界の中で最も中国車を愛している国 街のいたるところで中国ブランドのクルマを見ることができる」とする写真記事を掲載した。記事は、自動車を買う際に中国人は外資系ブランドの自動車を真っ先に考えると指摘。「国産車にとって、発展して国外に打って出たければ、まずは自国民の支持を得なければならない」とした。

 そのうえで、「世界には、特に中国車を好み、街のいたるところに中国ブランドの自動車がみられるという国がある」と紹介。それは、社会主義国の1つであるカリブ海の国・キューバであるとした。「中国人は信じがたいかもしれないが、キューバにおける国宝級の自動車はなんと「哈弗」(HAVAL)なのだ。キューバでは官僚や貴族でないと乗れないのだ」と説明。「意外だし、喜ばしいことではないか」としている。

 また、「さらに思いもよらないこと」として、キューバの紙幣に中国製の自動車が登場するとも紹介し、「キューバにおける中国車の地位が高いことが見て取れる」と解説。さらに、警察の車両も中国ブランド・吉利の自動車が多く用いられており、「いささか古めかしいものの、キューバでは行政当局にも愛されているのである」と伝えた。

 長年米国から経済制裁を受けていることもあり、キューバの経済は発展が遅れている。一般市民が新しい自動車を自由に買える状況からはほど遠いのが現状だ。消費者によって中国の自動車が選ばれているのではなく、社会主義国として1990年代以降友好的な関係が続いている中国の自動車を、キューバ政府が進んで購入しているといった方がよさそうだ。

 米国との国交が回復し、将来的に米国による経済封鎖が解除され、さらにキューバ国内で市場経済の導入が拡大するようなことがあれば、国外からの自動車輸入も増えるかもしれない。しかしその時、中国メーカーの自動車が選ばれるかどうかは、分からない。(編集担当:今関忠馬)(写真は、キューバの首都ハバナ、写真提供:123RF)