蔡総統、「アジアが経済統合の牽引役に」  米国のTPP離脱で/台湾

写真拡大 (全2枚)

(台北 24日 中央社)トランプ次期米大統領が環太平洋経済連携協定(TPP)からの離脱を明言したのを受け、蔡英文総統は24日、今後は貿易によって成長してきたアジアが経済統合でリーダーの役割を演じなければならないと語った。

蔡総統は、予見できる未来において、アジアは世界で最も重要な市場になると指摘。世界経済の中心であるからには、経済統合と自由化を推進するというより重要な役割を担う必要があるとした。

また、アジア各国は経済的に互いに補完し合うことで市場を拡大させられるとして、引き続き貿易協定に関する協議を行っていく必要性を訴えた。

一方、米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)台北事務所元所長のダグラス・パール氏は、TPPがなければ台湾は各国・地域と個別に協議を行うことになるほか、中国大陸という要素にも向き合わなければならなくなると指摘。台湾にとって状況はより困難なものになるだろうと述べた。

このほか、蔡総統がこの日出席した中華民国工商協進会(日本の経団連に相当)主催のイベントでは、同会の林伯豊理事長がトランプ氏の保護貿易政策により台湾の輸出は1割以上減少すると懸念を示した。

(楊淑閔/編集:杉野浩司)