Doctors Me(ドクターズミー)- “ヌーハラ問題”から考える 麺をすすれない人の3つの原因を医師が解説

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4年後に東京オリンピックを控えていることもあり、日本を訪れる外国人観光客が増加しているそうですね。

しかし、そんな外国人の方が頭を抱える問題として、日本人がラーメンを食べる時などの「麺をすする音」が不快であるそうです。

今回は通称「ヌーハラ」と呼ばれる麺をすする音問題について、外国人が嫌がる理由や、麺をすすれない原因を医師に解説していただきました。

ヌーハラとは


麺類などをすするときに音がしますが、それに対して周囲の人が精神的苦痛を受けることをヌードルハラスメント、略してヌーハラと呼びます。

特に近年、外国人観光客の方が増加しており、日本人の麺をすする音に対してヌーハラを感じることが多いようです。

海外と日本で麺の食べ方が違う理由


海外では、麺をすするという文化がなく、麺を口に入れて嚙み切っていくという食べ方が主流で、麺類をすする音が「行儀が悪い」「周りに迷惑」などの考えかたからきています。

麺類に限らず、海外ではスプーンやナイフがお皿が当たる音や、スープを飲むときにもすすって音を立てて食事をするということがマナー違反であることが通念です。

最近でこそ、ラーメンやうどんなどが海外でも流行るようになってきていますが、もともと海外では麺類を食べる習慣があまりありませんでしたし、まして「すする」という文化が突然入ってきてもなかなか受け入れららず、嫌悪感を抱きやすいのだと思います。

一方、日本では、麺類はラーメン、うどん、そば等、子供の時から皆が馴染んでいる食べ物で、「麺類はすするもの」という食文化が浸透しているので、それが普通だと認識しているためです。

麺をすすれない原因


麺をすすった経験が少ない


麺をすすって食べた経験がないためやり方がわからない、慣れていないのでスムーズにできないなどが一因のことがあります。

咀嚼に関する筋力不足


咀嚼に関する筋肉は口回りに存在し、咬筋、外側翼突筋、内側翼突筋、側頭筋の4種類があり、これらが協働することで咀嚼ができます。

こういった筋肉が麺をすするという行為に対してトレーニングされていないことが一因である可能性があります。

麺をすするときの呼吸方法が習得できていない


麺をすするときは、すぼめた口から息を吸うことが多いですが、鼻からも空気が入ってしまうと苦しくなることがあるので、これも一因ではないかと思います。

麺をすすれるようになる効果的な方法


口の形をイメージする


すする場合には口をすぼめ、かつ、歯が麺にあたらないようにする必要があります。これは発音の「お」に近い形となります。

呼吸法をイメージ、練習する


麺を食べるときは空気を鼻を使わず口から吸い、鼻から出すので、そのイメージで、呼吸を練習します。

短い麺を使って練習してみる


最初から普通の長い麺で練習しようとすると、詰まったりむせたりしてしまう可能性があるので、自宅で麺を短めに切って料理し、すする練習をしてみます。

麺をすすることによるメリット・デメリット


メリット


一口一口噛んで食べると時間がかかりますが、すすると麺が伸びないうちに、速やかに食べられるというメリットがあります。

デメリット


麺が一気に口腔、食道に入るので、誤嚥の原因となる可能性があります。

最後に医師から一言

食事の仕方は文化によって異なるので、何が行儀がよくて何が行儀が悪いかは、国によってまちまちです。麺類をすするという食べ方も日本の文化の一つなので、海外の方にも受け入れてもらえたらよいのではないでしょうか。

苦手な方は少しずつ練習できるといいですね。

(監修:Doctors Me 医師)