ノミの存在が物語のキーに (C)2015 ARCHIMEDE S.R.L. - LE PACTE SAS

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 カンヌ国際映画祭グランプリに2度輝く巨匠マッテオ・ガローネ監督が、17世紀にイタリアで書かれた民話集を映画化した「五日物語 3つの王国と3人の女」の新たなメイキング映像が、公開された。劇中に登場する巨大なノミの制作風景や、人気ドラマ「SHERLOCK シャーロック」シーズン4の悪役に決定しているトビー・ジョーンズのインタビュー映像を収めている。

 “女のさが”をテーマに、3つの王国で巻き起こる奇妙な事件のてん末を風刺を利かせて描く。不妊に悩むロングトレリス国の女王(サルマ・ハエック)、若さと美貌を追い求めるストロングクリフ国の老女(ハーレイ・カーマイケル)、ハイヒルズ国の王(ジョーンズ)の失態により、オーガ(鬼)と結婚させられた王女(ベベ・ケイブ)の3人が、人生を狂わされていく。

 ハイヒルズ国の王は、ペットのノミを溺愛(できあい)する風変わりな人物。映像では、粘土を使って本物そっくりにノミが作られていく過程がひも解かれるほか、特殊スーツを着たプロがノミを生きているように動かすさまが収められている。本編映像も収録されており、巨大なノミが生肉のようなものを食べる姿を国王がいとおしそうに見つめるという不気味なシーンが描かれている。

 ジョーンズは「王様には子どもっぽいところがある。子どものよいところと悪いところの両方がね。ノミを成長させる実験を楽しむ王様は、幼い子どものように自分の衝動の抑え方を知らない。そして、ノミにエサを与え過ぎてしまう」と幼児性を指摘。「これは人間の限界を理解することについての話だと思う。クリーチャーと住んでいる男が、クリーチャーに変身してしまう。王様は(実際に)クリーチャーになるわけではないけれど、そこには異常な執着があるし、クリーチャーが象徴的な存在となるんだ」と考察し、役作りの困難さを語っている。

 「五日物語 3つの王国と3人の女」は、11月25日から全国公開。