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凸版印刷とその連結子会社で小型液晶パネル製造を手掛けるオルタステクノロジーは11月24日、台湾中華映管(Chunghwa Picture Tubes:CPT)の子会社で、中小型液晶パネル製造を手掛ける凌巨科技(Giantplus Technology)のCPT保有株式(53.67%)を取得し、子会社化することを決定したと発表した。

オルタスは320mm×400mmの第1世代ガラス基板(G1)を活用し、産業機器市場などで求められる少量多品種に対応することで、事業を展開してきたが、近年、産業機器や車載用途におけるパネルサイズの拡大ニーズが高まってきており、より大型のパネル生産に向けた検討を行ってきたという。一方のGiantplusも産業機器や車載関連などに中小型液晶を提供してきた経験を有しているほか、2016年にはCPTより第4世代ガラス基板(G4:基板サイズ680mm×880mm)の生産ラインを譲り受けることで、生産能力の拡充を進めてきたが、車載分野で求められる技術水準や品質要求の高度化への対応に向けた開発体制の強化が求められており、両社ともにニッチ市場における安定的な事業成長を目指す、という戦略面の方向性が一致したことから、今回の資本業務提携に至ったという。

今回のGiantplusの子会社化により、オルタスとGiantplusが有する保有ラインや設備の効率化が進められることになるほか、オルタス独自モデルのGiantplusへのライセンスおよび製造委託、Giantplusのグローバルなカスタマサポート体制を活用したオルタスの顧客対応力の強化、オルタスの自主保全や製造技術の供与によるGiantplusの保守費用削減および不良リスク低減などが行われることになる予定だという。

なお、すでに凸版とオルタスはCPTとの間で株式譲渡契約を締結しており、子会社化に向け、関係当局からの許認可取得を経て、2017年1月中のクロージングを目指すとしているほか、車載向け液晶パネルを中心に、産業機器向けの中小型液晶パネル事業を強化することで、2020年度で中小型液晶パネル事業として600億円の売り上げを目指すとしている。

(小林行雄)