ビースティ・ボーイズのアドロック、公園の落書きに怒りのスピーチ

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ニューヨークにあるアダム・ヤウクの名が付けられた公園で、反ユダヤ・トランプ支持の落書きが発見され、数百人が集結した。

ビースティ・ボーイズのメンバーだった故アダム・ヤウクの名前を配し、2013年に改名されたブルックリンにあるアダム・ヤウク公園の遊具に、反ユダヤ、トランプ支持の落書きが発見された後、数百人のニューヨーカーが反ヘイトを訴え、この公園に結集した。

大統領選のトランプショックが混乱をもたらしてから2週間弱、南部貧困法律センター(Southern Poverty Law Center)は、全米でヘイト感情による嫌がらせが多発しているとしており、その多くが学校内で発生しているという。

この公園の地区を含め、多くの移民を抱えるブルックリン地区から選出された民主党の上院議員、ダニエル・スクアドロンは、日曜に開かれたこの集会で演説した。スクワドロンはローリングストーン誌に対し、聞いた話として、この11日間に自らの選挙区内で「脅迫的、もしくは差別的態度を前面に示すことが許されると思っているような人たち」が引き起こす事件が多数報告されていると述べた。

「これは我々が真剣に憂慮すべき事態であり、ヴァンダリズム(公共物の破壊)と脅迫を暴力に発展させないように、そして国を分断させる、また率直に言って、憲法に反する行為に転じることがないようにするためどうすべきか、我々は考えなくてはならない」と、スクアドロンは語った。

また市民は地元のコミュニティ以外の人のためにも立ち上がらなくてはいけないと話した。「こんな事件がどこで起きても、自分の裏庭の出来事だと思わなくてはならない。ブルックリンで起きたことだから、子どもの公園で起きたことだから、アダム・ヤウクの名の下に起きたことだから、事件に対する反応がこのどれであっても、全く正しい。それは、我々が集会を開くべき動機だ。こんな書き込みを何時見つけたとしても、それがどこであっても」と、スクアドロンは語った。

歩道や車道にあふれた集会の参加者は『We Gotta Fight for Our Rights(権利を求め我々は戦う)』、『No Sleep Til No Hate in Brooklyn(ブルックリンからヘイト行為が消えるまで眠らない)』というような、ビースティ・ボーイズにインスパイアされたスローガンや、『Black Lives Matter(黒人だって大切だ)』運動を支持するもの、また反トランプのメッセージが書かれたプラカードを掲げている。多くは次期トランプ政権の下、市民生活を送る上での不安や苦痛を訴えるものだ。

「今回の選挙は、とても身近なものに感じた。というのは...私は褐色の肌の移民女性だから。アメリカ国民の半分が、私がここにいることを良く思っていないと知り、とても辛く感じた。私が慈善活動をしても、教師であっても、そんなことは関係ない。私がアメリカ人に見えないことが問題なのだから」と、フィリピン生まれで、アメリカの市民権を持ち、ニューヨークで暮らしているマリア・パス・アレグレは語った。

「MCA(アダム・ヤウク)がビースティ・ボーイズの中で一番好きだった。女性への暴力に対する考え方や、昔の曲の女性に対する失礼な歌詞を反省するMCAの気持ちに、いつも心を動かされた。彼がユダヤ系だから、この公園が落書きされたのは悲しいこと」と話す。

アダムゥ▲疋蹈奪ゥ曠蹈凜ッツは、日曜日、聴衆に向かって演説した時に、同様の意見を述べた。「今日、みんながここへ集まったのは、同じことを考えたからだ。子どもの遊び場に鉤十字(ナチスのシンボルである『まんじ』)を落書きするなんて、とんでもないことだ。そしてここに集まった大半の人にとって、鉤十字には大きな意味がある。なぜなら、この公園はアダム・ヤウクの名前が付いているから。彼は30年来の僕の友人であり、バンド仲間だ。しかし彼は、音楽や人生を通じ、みんなや、この僕に対しても、非暴力を説いてきた人なんだ。しかしこれは、ここニューヨークで、ドナルド・トランプの名の下に、ヘイトクライムをしでかす奴らにとって、もっと意味があることなんだ」と、アダムは訴えた。