Doctors Me(ドクターズミー)- インフルエンザ予防接種の有効性・接種率とは?気になる疑問を一気に解決!

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インフルエンザの流行に備えてインフルエンザ予防接種を済ませた人も多いかと思いますが、中には副作用などに抵抗感を感じる人もいらっしゃるかもしれません。

誤解や、間違った知識を入れるのではなく、予防接種を受ける前にインフルエンザワクチンの有効性や、接種の目安を正しく理解することが大切です。

今回はインフルエンザ予防接種について、ワクチンの種類や有効性、日本の接種率から最新情報などについて医師に解説をしていただきました。

インフルエンザウイルスとは


インフルエンザを引き起こす病原体です。インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型の3種類がありますが、主に大流行の原因となるA型インフルエンザウイルスは、簡単に言うと球のような形のものにとげが多く生えたような構造をしています。

球の中には、RNAが入っており、それをタンパク質の膜でくるみ、その上をさらに脂肪の膜で覆って、そこからヘムアグルチニン(Hスパイク)とノイラミニダーゼ(Nスパイク)という二種類のとげが数多く生えているイメージだと構造が分かりやすいかと思います。

Hスパイクが感染する細胞にくっつくことで中に侵入し、増殖を終えてその細胞から脱出するときはNスパイクを使って脱出していきます。Hスパイクは16種類、Nスパイクは9種類が知られています。この組み合わせによって、多くの種類があります。

インフルエンザワクチンの種類


生ワクチン


生きた病原体を薄めて作られたものです。

不活化ワクチン


その病原体の死んだものや、活性を失ったものが使用されたワクチンです。

インフルエンザ予防接種3価と4価の違い


■インフルエンザの3価のワクチン
従来用いられていたA型インフルエンザ2種類と、B型インフルエンザ1種類のワクチン株から作られたワクチンです。

■インフルエンザの4価のワクチン
2013年からWHOに推奨されているもので、A型インフルエンザ2種類とB型インフルエンザ2種類に対応したワクチンです。

インフルエンザ感染を防ぐ新ワクチン

2016年11月理化学研究所と東京理科大学の共同グループの研究により、インフルエンザウイルスの活性を弱めたり、失活させたりすることのできる中和抗体を誘導する、新しいメカニズムの存在が明らかにされました。

このメカニズムを用いた、広範囲のウイルスに対応できるワクチンを開発する取り組みが行われております。

インフルエンザワクチンの接種量

1回のワクチン量


■6カ月から3歳未満:0.25ml

■3歳以上:0.5ml

回数


■13歳未満:2回接種

■13歳以上:1回または2回接種

インフルエンザワクチンの有効率


有効率とは


ワクチンを打たなかったらインフルエンザになっていたはずの人が、ワクチンを打ったことでかからなくて済んだ確率、ということになります。

例えば、有効率80%だからと言っても、ワクチンを打った8割の人がインフルエンザにかかってしまう、ということとは異なります。

年代別有効率


《子供》
日本では発症予防の点で30%くらいの有効率と考えられています。

《成人》
日本では発症予防の点での有効率は50%前後からではないか、といわれることがあります。

《高齢者》
日本では、発症予防の点での有効率は30〜50%くらい、死亡の回避という点では80%くらいといわれます。

インフルエンザワクチンの接種率


日本では大体5割くらいといわれています。

インフルエンザ予防接種を受けない人の理由


■自分はリスクが低いと思っている
健康成人の方などはこういった方がおられます。

■かかっても薬で治療するから構わないと考えている
症状もつらいですし、お薬の副作用なども問題になることがあります。

■ワクチンの副作用が怖い
こちらも根強く残る意見で、副作用として以下のような症状があらわれることがあります。

・接種した部位の腫れ
・発熱
・頭痛
・全身倦怠感

また、重篤な副作用として稀ではありますが以下のような症状が出る場合もあります。

・アナフィラキシーショック
・急性散在性脳脊髄炎
・肝機能障害
・喘息発作

■みんながワクチンを受けるから自分は受けなくてもよい
こういった思い込みが大流行の一つの原因になることがあると考えられます。

■去年受けたので今年は必要ない
効果は永続するものでなく、流行する型の予測も異なることがあるので毎年受けましょう。

海外でのインフルエンザの予防接種事情


国にもよると思いますが、米国などでは地方自治体や薬局での接種が行われています。

医師からのアドバイス

本格的なインフルエンザシーズン前にワクチンを接種し、体力を落とさないようにして冬の到来に備えていきましょう。

(監修:Doctors Me 医師)