東京五輪・パラリンピックのセーリング競技会場は藤沢・江の島に決まっているが、地元の黒岩祐治・神奈川県知事が「異常な事態で、大会開催に支障が生じかねない」と怒りを爆発させた。

競技施設やメディアセンターの整備は大会組織委員会が負担することになっていたが、今年3月(2016年)に整備費高騰を理由に、森喜朗会長が「役割分担、業務分担についてぜひ見直しを進めていきたい」と言い出し、神奈川県も負担させられる可能性が出てきた。

セーリングのプレプレ大会に間に合わない

ところが、いっこうに具体的な計画は示されず、神奈川県としては身動き取れない状態が続いているのだ。IOCからは各競技は本大会の前に必ずプレ大会が開ける期間を確保してほしいと強く求められていて、とくにセーリングは自然を相手にする競技の性質上、プレ大会の前にプレプレ大会の開催が求められている。一向に進まない話し合いに、黒岩知事は「この時期になっても責任や費用の主体といった基本にかかる課題が未解決になっているのは異常ですよ。このままでは大会の開催に支障が生じかねないと危惧している」という。

コメンテーターの織田信成(プロフィギュアスケーター)は「選手が競技をするためには、プレ大会は非常に重要なんです。また、観客が安全に見ることができるかの確認やそれを支える方たちがどう大会を運営していくか、経験がないと本番できちんとできるかわからない」と話している。